三次元測定機の耐用年数はどれぐらい?寿命を縮めないための取扱も解説

三次元測定機は、高精度な寸法測定を行うために欠かせない精密機器です。
製造現場や品質管理部門では長期間にわたって使用されることが多いため、「どれくらい使えるのか」「いつ更新を検討すべきか」といった耐用年数や寿命に関する疑問を持つ方も少なくありません。
本記事では、三次元測定機の耐用年数の考え方とあわせて、寿命を縮めないために重要な取扱方法やメンテナンスのポイントについて解説します。
三次元測定機の耐用年数はどれくらい?
三次元測定機を正しく管理するためには、まず「耐用年数」と「寿命」が必ずしも同じ意味ではないことを理解しておく必要があります。
ここでは、法定耐用年数と実際の使用期間の目安について解説します。
三次元測定機の法定耐用年数
三次元測定機には、税務・会計上の基準として定められた法定耐用年数があります。
一般的に、三次元測定機の法定耐用年数は5年とされています。
これは、減価償却を行う際に用いられる年数であり、機械が使えなくなる期限を示すものではありません。
耐用年数と実際の寿命の違い
法定耐用年数はあくまで会計上の指標であり、実際に使用できる期間=寿命とは異なります。
三次元測定機の寿命は、一般的に7〜10年程度が目安とされていますが、以下の要因によって大きく前後します。
- ●機種や構造の違い
- ●使用頻度や測定条件
- ●メンテナンスの有無や内容
適切な管理とメンテナンスが行われていれば、耐用年数を超えても安定した精度で使用し続けることは十分可能です。
三次元測定機の寿命を伸ばすために必要なメンテナンス
三次元測定機の寿命は、日々の使い方やメンテナンスの質によって大きく左右されます。
ここでは、寿命を延ばすために特に重要なポイントを紹介します。
定期点検による早期トラブル防止
三次元測定機は、使用を重ねることで内部部品が少しずつ摩耗していきます。
外観上は問題がなくても、内部では劣化が進行しているケースも少なくありません。
定期点検を行うことで、部品の摩耗や異常を早期に発見でき、大きな故障を未然に防ぐことにつながります。
その結果、本体の寿命延長にも効果が期待できます。
測定精度を保つための温度管理
三次元測定機は温度変化の影響を受けやすい精密機器です。
わずかな温度差でも、フレームやガイド部、ワークの膨張・収縮が起こり、測定誤差や不要な補正動作の原因となります。
特に、空調のオン・オフによる急激な温度変化や、外気が直接入り込む環境では、部品への負荷や摩耗が進みやすくなります。
一般的には、測定室の温度を20℃±1℃程度に保ち、急激な温度変化を避けることが推奨されています。
また、測定前には三次元測定機とワークを十分に環境温度になじませることで、安定した測定が可能になります。
キャリブレーションによる精度維持
キャリブレーションは、三次元測定機の測定精度を維持するために欠かせない作業です。
標準球やゲージブロックなどの基準器を用い、測定結果と基準値との差を確認・補正します。
測定誤差を放置したまま使用を続けると、機械内部に不要な補正動作が繰り返され、軸やプローブに余計な負荷がかかる原因となります。
定期的にキャリブレーションを実施することで、精度を安定させながら部品への負担を抑え、結果として三次元測定機の寿命延長につながります。
一般的には、使用頻度に応じて半年〜1年に1回程度の実施が推奨されます。
三次元測定機の耐用年数について押さえておこう
ここまで解説してきたように、三次元測定機の耐用年数は会計上の目安であり、実際の寿命は使い方やメンテナンス次第で大きく変わります。
耐用年数と寿命の違いを正しく理解し、計画的な運用を心がけることが重要です。
三次元測定機は、定期点検やキャリブレーション、適切な温度管理、そして必要に応じた最新化を行うことで、寿命を大きく延ばすことができます。
もし「更新すべきか迷っている」「メンテナンス方法が分からない」といったお悩みがあれば、三次元測定機の保守・更新に実績のあるヤマイチテクノへご相談ください。
1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。
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