3Dレーザースキャナーを導入・レンタルする際の8個のチェックポイント
3Dレーザースキャナーの導入・レンタルを検討する際は、性能や費用、保守サービスなど、さまざまな項目をチェックする必要があります。
また、用途に応じて必要な性能が異なる点にも注意が必要です。
この記事では、3Dレーザースキャナーを導入・レンタルする際のチェックポイントを8個紹介します。
3Dレーザースキャナーの基礎知識
3Dレーザースキャナーは、物体や環境の三次元形状を高速かつ高精度で計測する機器です。
レーザー光を発射し、物体や環境に反射した光を検知して計測します。
一般的な原理には、時間差測距法(Time-of-Flight)、位相差測距法(Phase-shift)などがあります。
3Dレーザースキャナーを導入・レンタルする際に確認すべき項目
3Dレーザースキャナーを導入・レンタルする際は、次のポイントをチェックしましょう。
性能
解像度や精度などの性能を確認しましょう。見るべきポイントは以下のとおりです。
【解像度】
測定対象の細かい特徴や表面のディテールを捉えるために必要な解像度を確認しましょう。
ピクセル単位や最小測定サイズに注目してください。
【精度】
測定結果の正確性を確認しましょう。測定誤差や測定範囲内の精度仕様を確認してください。
【測定範囲】
必要な測定範囲をカバーできるかを確認します。距離範囲や視野角に注目しましょう。
【スキャン速度】
十分なスキャン速度があるか確認します。高速スキャンや自動化機能の有無に注目しましょう。
測定環境に適しているか
測定環境によって適した3Dレーザースキャナーが異なります。
アーム型レーザースキャナーは設置スペースが必要なものの、優れた測定精度と安定性を持ちます。
大きな物体や複雑な形状の計測に適しているでしょう。
一方、据置型レーザースキャナは幅広い条件の環境で使用できますが、狭い空間や移動が必要な場所での計測には適しません。
ハンディースキャナーはポータブルで持ち運びが簡単なため、狭い空間や移動が必要な場所でもスムーズに計測できます。
計測する環境に合わせて3Dレーザースキャナーの種類・機種を選びましょう。
測定対象物のサイズに対応しているか
測定対象物のサイズに応じて3Dレーザースキャナーを選ぶことが大切です。
据置型レーザースキャナーは、半径0.3mから約350mと広範囲かつ大きな対象物の計測に向いています。
そのため、造成地や市街地など広い空間や建物の計測に適しています。
ハンディースキャナーは、より狭い範囲の測定やポータブル性が求められる場合に有用です。
0.1mから約5m程度の距離まで計測が可能なため、室内計測や小さな歴史遺物、工業部品などの計測に適しています。
ソフトウェア
ソフトウェアに、ポイントクラウドの編集、メッシュ生成、測定機能など、プロジェクトに必要な機能が備わっているかを確認します。
また、対応するファイル形式やデータ処理が比較的容易かどうかなどもチェックしましょう。
そのほか、CADをはじめとする他のソフトウェアとの互換性があるかどうかも確認が必要です。
サポート体制
レーザースキャナーメーカーや販売業者の提供するサポート体制を確認しましょう。
電話やメール、オンラインチャットなど、サポートの方法を確認してください。
また、サポートの対応時間やレスポンスの早さも重要です。
そのほか、操作方法やトラブルシューティングに関するトレーニングが提供されるかどうか、またトレーニングの形式や内容、追加費用があるかどうかも確認しましょう。
費用
レンタル期間や追加料金、契約解除の条件などを確認しましょう。
長期間のプロジェクトに適した料金プランや割引制度があるかもチェックすることをおすすめします。
また、3Dレーザースキャナーの導入コストやランニングコストなどと効果を比較し、費用対効果が高い場合にのみ導入することが大切です。
評価
メーカーやモデルについての他のユーザーレビューや評価を調査しましょう。
信頼性や性能についての情報や、実際の使用者の経験に基づくフィードバックを参考にしてください。
評価が低い・高い理由も確認し、参考にすべきかどうか判断しましょう。
保証期間と保守サービス
3Dレーザースキャナーの保守や修理サービスの提供について確認しましょう。
保守期間やサポート範囲、対応時間、保証期間など細かなところまでチェックし、安心して導入できるかどうかを判断します。
まとめ
3Dレーザースキャナーは、信頼できる販売業者から購入・レンタルすることが大切です。
ヤマイチテクノでは、数多くの3Dレーザースキャナーの中から信頼性が高いもの、高精度かつ広範囲を測定できるものなどを取りそろえております。
測定する対象物や環境などを踏まえ、最適と考えられる機器をご提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。
3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託
ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
ヤマイチテクノは幅広い「3D技術」でお客様のご要望を叶えるお手伝いをいたします。