クラウドコンピューティングとは?できることやツール3つを紹介

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2024/05/15

クラウドコンピューティングとは?できることやツール3つを紹介


 
クラウドコンピューティングを導入することで、コスト削減、効率向上、柔軟なスケーリングが可能になります。
本記事では、クラウドコンピューティングの基本概念を解説し、具体的にどのようなことができるのかを紹介します。
さらに、代表的なクラウドツールについても詳しく説明します。

クラウドコンピューティングとは

クラウドコンピューティングは、インターネット経由でコンピューティングリソース(サーバー、ストレージ、ソフトウェア、ネットワーク、データベースなど)を提供するサービスです。
2006年にGoogleのエリック・シュミットが提唱したこの概念は、企業にとって多くのメリットをもたらしています。
 
従来のシステム構築では、物理サーバーやネットワーク機器の購入と設置が必要で、初期費用が高く、準備に時間がかかりました。
しかし、クラウドコンピューティングを利用することで、これらのリソースをインターネットを介して即座に利用できるようになりました。
これにより、企業は初期投資を抑え、システム導入までの時間を大幅に短縮できます。
 
クラウドサービスには、標準でオペレーティングシステムやミドルウェアがインストールされているものもあります。
これにより、ユーザーは決められた料金を支払うだけで、すぐにシステム環境を整備でき、アプリケーション開発を開始できます。
また、サーバーリソースの増減が自由にできるため、需要に応じた最適な環境を構築しやすく、コストの適正化も図れます。

クラウドコンピューティングでできること

クラウドコンピューティングでできることについて、詳しく見ていきましょう。

メールの運用

クラウドベースのメールサービスを利用すると、専用のソフトウェアやメールサーバーが不要です。
インターネットに接続できる任意の端末からメールの送受信が可能で、場所を選ばず業務を遂行できます。
例えば、出張中のビジネスパーソンがスマートフォンから会社のメールを確認したり返信したりすることが簡単にできます。

資料の作成と保存

クラウドアプリケーションを使えば、どこにいても資料作成ができます。
例えば、プレゼンテーション資料を作成している途中でオフィスを離れなければならない場合でも、自宅やカフェから作業を再開できます。
また、端末が故障してもデータはクラウド上に保存されているため、データ消失のリスクを回避できます。

ファイルの保存と共有

ファイルをクラウドに保存すれば、いつでもどこからでもアクセス可能です。
チームメンバーとのファイル共有も簡単で、ストレージの管理や買い替えにかかるコストも削減できます。
例えば、プロジェクトチームがクラウドストレージを使って最新の設計図や報告書を共有し、リアルタイムで共同作業を行えます。

データ分析

クラウドはビッグデータの分析にも適しています。
高性能な処理能力とツールを利用して、迅速かつ正確なデータ分析が可能です。
これにより、経営判断の最適化が図れます。
 
例えば、マーケティング部門がクラウドベースの分析ツールを使って顧客データを解析し、ターゲットキャンペーンの効果を最大化するための戦略を立てることができます。

アプリケーション開発

モバイルアプリやゲームの開発にはクラウドプラットフォームが便利です。
開発環境の準備が迅速にでき、ユーザー数に応じて規模を調整する柔軟性があります。
 
例えば、新しいモバイルゲームを開発する際に、クラウドプラットフォームを利用すれば、開発開始までの時間を大幅に短縮でき、ユーザー増加に伴うサーバーの拡張も容易です。

バックアップ

クラウドは、重要データのバックアップに最適です。
ハードウェアの保守管理が不要で、災害時にもデータが安全に保護されます。
 
例えば、企業が重要な顧客データをクラウドにバックアップしておけば、オフィスのサーバーが故障してもデータの復元が迅速に行えます。

クラウドコンピューティングのツール例

クラウドコンピューティングのツールを3つ紹介します。

Microsoft Azure

Microsoft Azureは、Microsoftが提供するクラウドコンピューティングサービスです。
特にWindows ServerやOfficeアプリケーションとの高い親和性が特徴です。
 
例えば、多くの企業が社内のWindows ServerとAzureを連携させ、ハイブリッドクラウド環境を構築しています。
これにより、オンプレミスのリソースとクラウドリソースを効果的に統合し、業務の効率化を図っています。

Google Cloud

Google Cloud、またはGoogle Cloud Platform(GCP)は、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスです。
Googleの強みであるビッグデータ分析やAI機能が特に評価されています。
例えば、大手小売企業がGoogle Cloudのビッグデータ分析ツールを使用して顧客データを分析し、マーケティング戦略を最適化しています。
 
また、GmailやGoogle Mapsなど、多くのユーザーが日常的に利用しているサービスの基盤となっています。
例えば、教育機関がG Suite for Educationを導入し、学生と教職員が場所を問わず共同作業やコミュニケーションを行う環境を整備しています。

AWS(Amazon Web Services)

AWSはAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスで、最も歴史があり広範なシェアを持っています。
日本でも多くの企業や自治体、個人が利用しています。
例えば、大手eコマース企業がAWSを利用してサイトの運営を行うことで、高いトラフィックにも耐えられるスケーラブルなインフラを確保しています。
 
また、スタートアップ企業がAWSのサーバーレスアーキテクチャを活用し、初期コストを抑えて迅速にサービスを展開しています。
 
AWSの強みは、その豊富な機能と頻繁な機能追加にあります。
例えば、Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)を利用すれば、必要に応じてサーバーリソースを迅速にスケールアップ・ダウンできます。
これにより、企業はコストを最小限に抑えつつ、必要な時にリソースを増やすことが可能です。

まとめ

クラウドコンピューティングの導入により、企業はコストを抑えつつ効率的なシステム運用が可能になります。
また、スケーラビリティやデータ分析、AI機能などの先進的な機能も搭載しているツールもあり、ビジネスの成長を支援します。
 
今回、解説した内容を参考に、クラウドコンピューティングの導入を検討しましょう。
クラウドコンピューティング導入をご検討の際は、ヤマイチテクノにお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
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