リフレクタ計測とは?リフレクタホルダーについても解説

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2024/08/18

リフレクタ計測とは?リフレクタホルダーについても解説


 
リフレクタ計測は、レーザートラッカーによって高精度な三次元座標を取得するための基本的な手法です。
本記事では、リフレクタの役割やリフレクタホルダーを活用した計測方法について詳しく解説します。

リフレクタとは

リフレクタとは、レーザートラッカーによる計測で使用される手のひらサイズの球体です。
リフレクタの中心に設置された反射面が、レーザートラッカーから発射されたレーザー光を正確に反射し、その反射光をもとにリフレクタの位置を高精度で測定します。
この測定原理により、リフレクタは非常に正確な三次元座標を取得できるツールとなっており、製造業や品質管理の分野で広く利用されています。
 
リフレクタの内部構造は、光学的に精密に設計されており、レーザー光がどの角度から入射しても中心に集め、同じ方向に反射する特性を持っています。
これにより、レーザートラッカーはリフレクタの位置をミリメートル以下の精度で把握することが可能です。
 
リフレクタは、三次元測定機やレーザートラッカーの基本的なツールであり、これを使用することで、製品の寸法測定や形状の確認、組立精度の評価など、さまざまな計測タスクを効率的に行うことができます。

リフレクタ計測とは

リフレクタ計測とは、リフレクタを用いて対象物の三次元座標を高精度で測定する手法です。
レーザートラッカーは、リフレクタに向けてレーザーを発射し、その反射光を受け取ることでリフレクタの位置を把握します。
この計測方法は、非常に高い精度を持つため、航空宇宙、造船、自動車産業など、寸法精度が極めて重要な業界で広く使用されています。
 
リフレクタ計測は、対象物に対して直接的に接触せずに行うため、デリケートな素材や精密部品の測定に最適です。
たとえば、複雑な形状の部品や、大型構造物の位置合わせ、製品の変形の確認など、接触による影響を避けながら高精度の計測が必要な場合に、リフレクタ計測は効果的です。
 
リフレクタ計測は、CADデータとの比較にも利用されます。
製品の実測値と設計図面のデータを比較することで、製品の寸法が設計通りであるか、または製造過程で生じた変形を確認することが可能です。
このプロセスは品質管理の一環として、製品の信頼性を確保するために不可欠です。

リフレクタホルダーとは

リフレクタホルダーとは、リフレクタを安定して保持し、より広範な計測作業を可能にするための補助器具です。
通常、リフレクタはそのままでも計測に使用できますが、リフレクタホルダーを使用することで、平面だけでなく、エッジ部分や穴の位置など、複雑な形状の測定が容易になります。
 
リフレクタホルーの基本的なモデルには、リフレクタを一定の角度で保持できるものや、エッジ部分の測定を助けるタイプ、穴の内部を計測するための針状の付属品が備わっているものなどがあります。
また、特殊なタイプとして、ミニサイズのリフレクタを保持するミニシリーズや、角度のついた反射板を持つもの、視野角が広い球状のリフレクタホルダーなども存在します。
 
どのホルダーも、レーザートラッカーの柔軟性を高め、より多くの計測タスクに対応できるように設計されています。
リフレクタホルダーを活用することで、レーザートラッカーの利便性が大幅に向上し、作業効率も飛躍的に高まります。

リフレクタホルダーを使うメリット

リフレクタホルダーを使用することで得られるメリットは多岐にわたります。

【メリット1】計測の柔軟性が格段に向上する

計測の柔軟性が格段に向上します。リフレクタ単体では計測が難しい場所や角度でも、リフレクタホルダーを用いることで容易にアクセスできるようになります。
これにより、複雑な形状やアクセスが難しい箇所でも、正確な計測が可能となります。

【メリット2】精度が高まる

リフレクタホルダーを使用することで、計測の精度が向上します。

リフレクタをしっかりと固定できるため、測定中にリフレクタが動いてしまうことを防ぎます。

特に、エッジ部分や穴の内部の計測では、リフレクタが動かないように固定することが非常に重要です。

リフレクタホルダーは、こうした細部の測定を確実に行うための必須アイテムとなります。

【メリット3】作業効率が高まる

リフレクタホルダーは作業効率の向上にも寄与します。

複雑な計測作業を手軽に行えるようにするだけでなく、リフレクタの位置合わせや保持を簡単にすることで、計測にかかる時間を短縮します。

特に、大量の測定が必要な場合や、現場での迅速な対応が求められる状況では、リフレクタホルダーが大いに役立ちます。

【メリット4】測定の再現性が高まる

リフレクタホルダーを使用することで、測定の再現性が高まります。

これにより、同じ条件下で何度も測定を行う場合でも、一貫した結果が得られます。

品質管理や研究開発の現場では、この再現性が非常に重要であり、製品やプロセスの信頼性を確保するために欠かせないポイントとなります。

まとめ

リフレクタとリフレクタホルダーを活用した計測は、精度の高いデータ取得が求められる現場で欠かせない手法です。

リフレクタは、レーザートラッカーの基本的なツールとして、正確な三次元座標の取得を可能にし、品質管理や製造業において重要な役割を果たします。

一方で、リフレクタホルダーを併用することで、計測の柔軟性、精度、効率が飛躍的に向上します。

今回、解説した内容を参考に、レーザートラッカーとリフレクタ計測について理解を深めましょう。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

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