三次元測定機導入のメリット・デメリットは?選び方や導入のポイントも解説
三次元測定機の導入を検討する際は、メリットとデメリットをしっかり確認しておきましょう。
自社にとっての必要性、選ぶべき機器などを見極める必要があります。
ここでは、三次元測定機のメリットとデメリットから選び方、導入のポイントまで詳しく解説します。
三次元測定機とは
三次元測定機とは、対象物のXYZ軸の3次元座標を計測し、輪郭や寸法、各部品の位置関係など、三次元情報を取得する機器です。
接触型と非接触型、ハンディタイプ、据え置きタイプなどの種類があります。
それぞれの特徴を踏まえて最適なものを選びましょう。
三次元測定機の選び方
三次元測定機を選ぶ際は、次のポイントを押さえましょう。
接触型と非接触型の特徴を理解する
三次元測定機には接触型と非接触型があり、その違いは測定プローブを使用するかどうかです。
接触型は、接触プローブを対象物に接触させて測定するため高精度です。
その一方で、変形しやすい物にはプローブをうまく接触させることができません。
非接触型は、対象物にレーザーを照射して三次元情報を取得するため、対象物を傷つける心配がありません。
また、大きなものや変形しやすいものでも比較的容易に測定できます。
コストと機能のバランスを考慮する
三次元測定機は、高機能、高精度であるほどに価格が高くなる傾向にあります。
数百万円~数千万円まで価格帯が広いため、機能と価格のバランスを考慮して選びましょう。
必要な機能、可能であれば欲しい機能、不要な機能を書き出して、複数の候補から絞り込んでいく方法がおすすめです。
自分だけで三次元測定機を選ぶのは難しいため、販売会社に相談した方がよいでしょう。
測定時間で選ぶ
三次元測定機を導入すると、短時間で対象物の3次元情報を取得できます。
この「短時間」の定義はあいまいなため、自身にとって求める測定時間を明確化することが大切です。
測定時間が短いものはそれだけコストがかかります。
三次元測定機導入のメリット
三次元測定機を導入する際は、そのメリットを理解しましょう。
次のようなメリットを活かすには、どのような三次元測定機を選ぶべきなのかを考えることが大切です。
複雑な形状や大型の対象物も測定可能
非接触型の三次元測定機を選べば、複雑な形状や大型の対象物も測定できます。
複雑な形状や大型の対象物は手作業で測定することは困難です。
測定にかかる時間と手間を大幅に削減できる
三次元測定機は自動測定できるものが多く、手動と比べて短時間で測定可能です。
測定時間を短縮できれば人件費の削減や生産性アップ、従業員の負担軽減に繋がります。
三次元測定機導入のデメリット
三次元測定機は便利な機器ですが、いくつかのデメリットもあります。
次のデメリットも踏まえたうえで、三次元測定機を導入すべきかどうかを考えましょう。
導入やメンテナンスにコストがかかる
三次元測定機は大型かつ高精度であればあるほどに導入やメンテナンスにコストがかかります。
機器本体のメンテナンスだけではなく、プローブのキャリブリレーションも必要です。
機器によっては広いスペースが必要
三次元測定機は、対象物が大きくなればなるほどに大きなものが必要になります。
それだけ広いスペースが必要なため、導入が難しい場合もあるでしょう。
また、設置環境によっては温度管理が必要になります。
測定できないものもある
非接触型の三次元測定機は、鏡面や光沢のあるもの、黒色のものは測定できません。
また、接触式の三次元測定機はプローブが届かない範囲は測定できません。
三次元測定機の活用を成功させるポイント
三次元測定機を導入したものの、使いこなせなかったり想定したメリットを得られなかったりする場合があります。
三次元測定機をうまく活用するために、次のポイントを押さえましょう。
費用対効果を踏まえて購入する機器を決める
三次元測定機を導入することで得られる効果と費用のバランスに注目しましょう。
高精度かつ高速で測定できるうえに、巨大なものや複雑なものを想定できるものは、それだけ価格が高くなります。
具体的に、どれだけの期間使用すれば効果が費用を上回るのかを考えることが大切です。
現場の負担を考慮する
三次元測定機を導入したものの、現場の従業員がつかいこなせずにメリットを得られないばかりか、業務効率が低下してしまう場合があります。
高機能な三次元測定機は、それだけ使いこなすのに手間と時間がかかります。
現場の負担を考慮したうえで、導入する三次元測定機を選びましょう。
まとめ
三次元測定機にはメリットとデメリットがあるため、両方を比較したうえで自社に必要かどうかや選ぶべき機器を見極めることが大切です。
三次元測定機の導入を検討する際は、販売会社に相談することをおすすめします。
用途や予算、状況などに応じて最適な三次元測定機を提案してもらえるため、効率的に探すことができます。三次元測定機については、ヤマイチテクノにお問い合わせください。
1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。
3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託
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