【2022最新】Artec Leoの精度が向上!具体的なアップグレードの内容について解説
3DスキャナーのArtec 3Dのシリーズ「Artec Leo」は2022年にアップグレードしました。従来より大きい電力で動作するようになった結果、より一層効率的に3Dスキャンできるようになったのです。ここでは、Artec Leoの概要やアップグレードの具体的な内容について詳しく解説します。
Artec 3Dとは
Artec 3Dとは、リアルタイムでスキャンできる3Dスキャナーです。ビデオカメラを使うような感覚で持つことができるため、使用経験がない人でもハイクオリティなスキャンを行えます。また、1秒間に15ショットのハイスピードで連続撮影するため、短時間でスキャンできます。
Artec 3Dは、自動でカラー画像も取得できるため、人の顔や部品、文化財などのスキャンにも対応可能です。
Artec Leo とは
Artec Leoは、AI搭載型のワイヤレス3Dスキャナーです。Artec 3DのCEOアイルトン・ユーヒン氏は、「全てのユーザーが保証された精度と鮮明なデータにより、ハイクオリティなスキャンができる」といった旨を語っています。
Artec Leoのアップグレードの内容
Artec Leoはどのようにアップグレードされたのでしょうか。アップグレードの内容について詳しく見ていきましょう。
スピーディーに母国語へ変換して結果を伝える
全てのユーザーが同じクオリティで利用できるように、結果をスピーディーに母国語に変換して伝える機能が搭載されました。母国語以外で結果が表示される場合、その認識にタイムラグが生じます。その結果、次のスキャンにおける判断が遅れ、時間的コストが増加してしまうでしょう。
Artec Leoは時間的コストや精神的な負担を減らすことに成功しました。
処理速度の向上
Artec LeoにNVIDIA Jetson Tx2プロセッサが搭載されています。7.5ワット未満という従来のモデルの2倍以上もの電力で動作します。さらに、NVIDIA Denver 2でアップグレードされたマルチコアプロセッシングも搭載しており、処理速度が格段に向上しました。
使いやすさ・視認性の向上
UIが一新されたことで、視認性や使いやすさが向上しました。3Dスキャナーは業務効率化や作業精度の向上を目的に導入するため、視認性と使いやすさの向上は大きなメリットです。
AI関連の機能の向上
AI関連の機能向上により、スキャンの精度およびスピードが格段に向上しました。それを実現したのがGPUパフォーマンスの向上、メモリ帯域幅の向上などです。直感的な操作で高精度でスキャンできます。
精度の向上
Artec Leoは校正証明書によって精度が担保されます。付属センサーがさまざまな角度から対象物をスキャンし、一定以上の精度を保つ仕組みになっています。
キャリブレーションキットの導入
キャリブレーションキットは、スキャナの精度を独自にチェックしてパラメーターを調節できます。動作環境はユーザーによって異なるため、全てのユーザーが同じ結果を得られるとは限りません。キャリブレーションキットを活用すれば、特定の環境に合わせてデバイスのテストを実施し、必要に応じて調整ができます。
自動温度調整機能
自動温度調整機能によって、コンポーネントを最適な動作温度に保つことができます。読み取り値に小さな影響を与えるリスクがある温度変化から影響を受けないため、常に最大の精度で動作できるのです。
カラーキャプチャの質向上
スキャン時に明るさレベルを自動調整するアルゴリズムを搭載しており、均一な明るさのカラー3Dモデルを作成できます。手作業で修正する必要がないため、時間的コストの削減に繋がります。さらに、新しいテクスチャのアルゴリズムを最適化することで、2分の1のサイズにすることに成功しました。その結果、3Dカラーモデルの作成にかかるデータ処理および読み込み時間が短縮されています。
多言語インターフェース
世界中のユーザーが利用できるように、英語や中国語、フランス語、ドイツ語、日本語、スペイン語という6カ国語の使用に対応しています。海外へ持ち運んだ際に現地の人と一緒に使うシーンにおいても、言語の問題でスキャン効率が低下することがありません。
まとめ
Artec Leoは、アップグレードによってスキャンの精度やスピード、修正自動化、温度調整機能など、さまざまなステータスが向上しました。3Dスキャナーは業務効率化を目的に導入するため、精度やスピードなどはより重視したいところでしょう。3Dスキャナーはさまざまなメーカーが提供しており、それぞれにメリットとデメリットがあるため、自社に合ったものはどれか慎重に選ぶことが大切です。3Dスキャナーの導入を検討している方は、ヤマイチテクノまでご相談ください。

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。
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