アップルが「Apple Vision Pro」を発売!「XR端末」市場の今後の展望とは

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2024/02/28

アップルが「Apple Vision Pro」を発売!「XR端末」市場の今後の展望とは

アップルが新製品「Apple Vision Pro」を発売しました。
同社は、1976年にスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックによって設立され、コンピューターや電子家電機器、ソフトウェアなどを製造・販売する世界的な企業です。
 
その後、MacintoshやiPod、iPhone、iPadなどの多くのヒット商品を生み出し、IT業界での地位を確立してきました。
アップルは熱心なファンを持ち、創業者のスティーブ・ジョブズのカリスマ的な人気も相まって、世界的なブランドとなっています。
 
今回は、アップルの「Apple Vision Pro」とその特徴、XRの市場の今後の展望について解説します。

「Apple Vision Pro」とは

アップルが2024年2月2日にアメリカで発売した「Apple Vision Pro(アップルビジョンプロ)」は、ゴーグル型端末です。
これはスマートフォン「iPhone」に次ぐ大型商品であり、価格は約50万円からと高額です。
メタバースへの関心が冷めた中で、高価格帯の製品が発売されるということで大きな注目を集めています。

「Apple Vision Pro」の特徴

Apple Vision Proには、次のような特徴があります。

超解像度ディスプレイ

Apple Vision Proは、2つのディスプレイに2,300万ものピクセルを搭載した超高解像度ディスプレイを採用しています。
これにより、4Kテレビよりも鮮明な映像を提供し、臨場感あふれる視覚体験を実現します。
 
新開発のR1チップにより、ほとんど遅延なしにリアルタイムな操作が可能です。
これにより、操作から反応までのスピードが向上し、よりスムーズな使用体験を提供します。
 
映画やゲームをApple Vision Proで視聴すると、高解像度のディスプレイにより、細部まで鮮明に映し出され、臨場感あふれる映像を楽しむことができます。
また、Apple Vision Proの空間オーディオシステムは、ユーザーの頭と耳の形に合わせて音声を調整し、個々のユーザーに最適なサウンド体験を提供します。
例えば、映画鑑賞時には周囲の環境に合わせてサラウンドサウンドを楽しむことが可能です。

M2チップを採用

Apple Vision Proは、独自に設計されたデュアルチップデザインを採用しています。
M2チップは単体で驚異的なパフォーマンスを提供し、革新的な機能を実現します。
 
例えば、大容量の画像や動画の編集、複雑なグラフィックスの処理などをスムーズに行うことが可能です。
また、12のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクロフォンからの入力を処理し、コンテンツがリアルな体験を提供します。
 
電源接続時には1日中使用が可能であり、外部バッテリー接続時には最大で2時間の使用が可能です。
これにより、長時間の作業や視聴にも対応し、ユーザーの利便性を向上させています。

VR酔いがしづらい

立体空間を平面のディスプレイで再現する際に生じる歪みやVR酔いを軽減する設計が施されています。
通常、VRデバイスを使用するときには、歩き回ると酔いが生じることがありますが、Apple Vision Proではそのような問題を感じさせません。
 
また、ZEISS製のインサートレンズを採用しており、視力の悪い人でもクリアな映像を楽しむことができます。
これにより、視力が悪い人の体験価値を下げず、快適に長時間使用することが可能です。

XR端末とは

XRは「Extended Reality/Cross Reality」の略称で、現実の物理空間と仮想空間を融合させる技術です。
XRには、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などがあります。
 
近年、画像処理技術の進歩により、VRやARなどの技術の区別が曖昧になりつつあります。
そのため、XRという包括的な用語が生まれました。XR端末は、これらの技術を統合し、ユーザーによりリッチな体験を提供するデバイスです。

XRの市場の状況

現在、XR技術の普及にはいくつかの課題があります。
まず、既存のネットワーク環境では、XRに必要な大容量のデータをリアルタイムで送信することが難しく、ビジネス領域での導入に障害をもたらしています。
この課題を解決するために、5Gの普及が重要視されています。
 
さらに、現在のハードウェアでは、データ処理やCGのレンダリングに負荷がかかり、遅延の原因となっています。
この問題に対処するために、5Gとエッジコンピューティングを組み合わせて、遅延を低減する取り組みが進められています。
 
XRは大量のデータを処理し、リアルな環境を仮想空間上に再現する技術です。
このため、デジタルツインやテレイグジスタンスの実現に欠かせない存在となっています。
今後、これらの技術の発展により、XRの利用シーンはさらに拡大することが期待されています。

まとめ

Apple Vision Proは高額であるものの、その価格に見合った機能を搭載していることから大きな注目を集めています。
デジタル業界を牽引するアップルは今後も革新的でありながら高機能な製品を作り続けていくことでしょう。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
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