プラント計測に役立つ3Dレーザースキャナーとは?メリットを解説

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2023/01/12

プラント計測に役立つ3Dレーザースキャナーとは?メリットを解説

高度経済成長期に建設されたプラントは設計寿命を迎えつつあります。トラブルが起きてから対処する場合、修繕コストが高くなる恐れがあるため、設計寿命がまだまだ先であっても、定期的にプラント計測を行うことが大切です。

しかし、プラント計測には多くの人的コスト・リソースが必要なため、積極的に行えないケースもあるのではないでしょうか。そのような場合におすすすめなのが3Dレーザースキャナーを使用することです。今回は、プラント計測に役立つ3Dレーザースキャナーについて詳しく紹介します。

プラント計測の課題

3Dレーザースキャナーは、プラント計測の全ての課題を解決できる可能性があります。まずは、プラント計測の課題について確認しましょう。

安全性の確保

人の手で計測するためには、高所作業が必要になります。労働災害のリスクがあるため、安全性の確保にはより注力しなければなりません。しかし、安全確保の対策を講じていてもリスクをゼロにはできないでしょう。

コスト

巨大なプラント計測には、それだけ多くの人的コストがかかります。計測専門で人員を雇用する場合、より多くのコストがかかるでしょう。現在の従業員に任せるにしても、リソースの不足によってコア業務に影響が出ることが懸念されます。

正確性

人の手で計測すると、どうしても誤差が生じます。大きな誤差が生じた場合は再計測が必要になり、より多くのコスト・リソースが失われるでしょう。また、計測専門の従業員以外が計測する場合、その技術不足によって正確性が低くなることも予想されます。

熟練作業員の引退

プラント建設以来、継続的に計測を担当してきた熟練作業員が引退し、作業員が圧倒的に不足している現状があります。作業員の新規採用も難しくなっているため、人員確保に悩む方が多いのではないでしょうか。

プラント計測に3Dレーザースキャナーを活用するメリット

プラント計測に3Dレーザースキャナーを使用することには、次のメリットがあります。

安全を確保できる

3Dレーザースキャナーの計測距離の範囲内であれば、高所のような危険な場所もスキャンできます。安全を確保したうえで計測できるため、労働災害のリスクがほとんどありません。慣れていない作業員が計測する場合、危険な作業になりがちなため、人員不足が叫ばれる昨今において3Dレーザースキャナーを活用するメリットは大きいと言えるでしょう。

効率的に計測できる

プラントのレイアウト変更やカスタマイズを繰り返すことで、建設当初とは大きく異なる形状になります。新しい設備を導入する際は現状把握が必要ですが、人の手で配管を1本ずつ計測することには大きなコストがかかります。

3Dレーザースキャナーを使えば短時間で簡単に計測できるため、効率性・スピード・コストの全てを両立した測定が可能になります。

3Dレーザースキャナーによるプラント計測の流れ

3Dレーザースキャナーを用いたプラント計測の流れについて詳しくみていきましょう。

1.現場計測

3Dレーザースキャナーをプラント内に設置し、計測していきます。短時間でスキャンできるといっても1回の計測ですべてのデータを得ることはできないため、スキャナーの位置を少しずつ変えて複数回計測します。

取得した点群データは3次元データのため、あらゆる角度から観察できます。

3.3Dモデリング

点群データを専用ソフトに取り込み、3Dモデリングを行います。自動でモデリングしてくれるため、高度な知識や技術は必要ありません。

4.3Dモデルの完成

完成した3Dモデルは、新しく設置する設備と既存設備の干渉の予想や各種図面の作成に使用できます。

プラント計測に使う3Dレーザースキャナーの選び方

3Dレーザースキャナーには、以下の2つがあります。

  • 接触式……対象物に直接触れて計測
  • 非接触式……光を対象物に照射して得た情報からデータを取得

プラントのスキャンにおいては、非接触式が適しているでしょう。プラントをはじめとした広範囲をスキャンする長距離対応の3Dレーザースキャナーもあります。

また、正確性や価格、ハンディタイプ・据置タイプなど、さまざまな点を踏まえて最適なものを選ぶことが大切です。

まとめ

プラントは定期的に計測が必要なため、常に熟練作業員を確保しておかなければなりません。しかし、人員不足によって満足に作業ができないケースもあるでしょう。3Dレーザースキャナーは、正確性や安全性を確保しながら効率的に計測できる画期的な機器です。

 

ヤマイチテクノでは、3Dレーザースキャナーの選び方や使い方のアドバイスまで、トータルサポートしております。プラントの測定に3Dレーザースキャナーの導入を検討されている方は、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

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