ワイヤレスハンドヘルド3Dスキャナー「2022 Artec Leo」とは?特徴やポイントを解説

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2022/08/12

ワイヤレスハンドヘルド3Dスキャナー「2022 Artec Leo」とは?特徴やポイントを解説


Artecは、ワイヤレスハンドヘルド3Dスキャナー「2022 Artec Leo」を発表しました。
従来モデルよりも省電力で高速な3Dスキャンを実現しています。解像度も向上しており、高品質な3Dデータをスピーディーに取得できます。
ここでは、ワイヤレスハンドヘルド3Dスキャナー「2022 Artec Leo」の特徴や押さえておきたいポイントを解説します。

ワイヤレスハンドヘルド3Dスキャナー「2022 Artec Leo」とは

2022年3月にArtec Leoはワイヤレスハンドヘルド3Dスキャナー「2022 Artec Leo」を発表しました。
その特徴について詳しく見ていきましょう。

省電力化・高速化

「NVIDIA Jetson Tx2プロセッサ」を搭載し、従来以上の省電力化とエッジAIのアルゴリズム・プロセスの高速化を実現しています。

解像度の向上

HDスキャンモードは人工知能アルゴリズムによって、従来の2倍の解像度を実現します。
精度テストでは、付属センサーによって参照オブジェクトを用いたキャリブレーションで高精度測定が可能であることを確認済みです。

自動温度調整機能

コンポーネントの温度を最適に保つ自動温度調整機能も搭載しており、その能力をいつでも十分に発揮するための仕組みが採用されています。

明るさを均一に調整する

3Dスキャンの際の明るさを自動で調整するアルゴリズムを採用しています。
手動での修正が不要なため、業務効率化に繋がります。

データ処理・読み込みの高速化

テクスチャの最適化アルゴリズムを採用したことで、テクスチャのサイズを2分の1に縮小可能になり、データの処理と読み込みの高速化に繋がりました。

ワイヤレスハンドヘルド3Dスキャナー「2022 Artec Leo」の基本スペック

2022 Artec Leoの基本スペックは、3Dポイント正確度が0.1mm、被写体距離3D精度は0.1mm+0.3mm/m 、3D解像度が0.2mmです。

また、0.35~1.2mの撮影範囲に対応しており、比較的近距離の対象物のスキャンに向いています。
体積キャプチャ範囲は160,000cm3、最短距離撮影範囲は244×142mm、最長距離撮影範囲が838×488mm、撮影範囲(高×幅)が38.5×23°です。

テクスチャ解像度は2.3mpと従来よりも向上しています。

製品サイズは231×162×230mm、重量2.6kgのため、持ち運びに適しています。
UIは、日本語や英語のほか、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の6言語に対応。海外チームと共同で使用する際にも役立つでしょう。

3Dスキャナーの原理

3Dスキャナーを選ぶ際は、その原理について理解しておくことが大切です。
3Dスキャナーは、対象物の凹凸を読み取ることで、横幅と高さ、奥行きの座標情報を取得します。
対象物にレーザーを照射し、返ってくるまでにかかった時間から距離を測定したり、特定のパターンを投影して測定したりします。

取得した3Dデータは専用ソフトで修正や編集し、実際に使用できるデータへと変換します。

3Dスキャナーを使用する流れ

3Dスキャナーで3Dデータを取得し、実際に使用できるデータに変換するまでの流れについて詳しく見ていきましょう。

1.対象物を設置

3Dスキャンしたい対象物を回転テーブルに設置します。
建造物のように回転テーブルに設置できないものについては、回転テーブルを回しながら撮影するのではなく、自ら動いてさまざまな角度から撮影する必要があります。

2.スキャンモードに設定する

専用ソフトを起動し、スキャンモードを開始します。
対象物が画面に表示されたら、測定したい部分が全て映るように3Dスキャナーや対象物の位置を調整しましょう。
回転テーブルが回ると画面外に出てしまうことがあるので、実際に回しながら調整してください。

3.ソフトの設定を調整

3Dスキャナーと対象物の距離に応じた設定に変更します。

STEP6:スキャン

スキャンを開始します。測定中に3Dスキャナーや対象物を動かすと正確なデータを取得できないため注意しましょう。

STEP7:専用ソフトで修正・編集・変換

取得した3Dデータは専用ソフトで処理します。修正・編集した後に、出力できるデータに変換しましょう。

まとめ

2022 Artec Leoは、従来モデルよりも省電力でありながら解像度や撮影スピードが向上しています。
3Dプリンターを導入するメリットである業務効率化や低コスト化を実現できるでしょう。
2022 Artec Leoの他にもさまざまな3Dスキャナーがあり、それぞれ解像度や撮影スピード、その他の機能などが異なります。

予算内で自社にとって最適な3Dスキャナーを選ぶことが大切です。
3Dスキャナーについてはヤマイチテクノまでご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

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