土木工事のIT化とは?必要性や活用できるツールについて解説

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2022/12/02

土木工事のIT化とは?必要性や活用できるツールについて解説

土木工事は現場で作業員が顔をあわせて実施するため、IT化は不要と考える方が多いのではないでしょうか。
実際には、土木工事をIT化することで、企業と従業員の双方がメリットを得られます。
結果的にコスト削減につながったり従業員満足度が高まったりと、導入コストに対して高い効果が期待できます。

そこで本記事では、土木工事のIT化が必要な理由や活用できるツールについて詳しく解説します。

土木工事のIT化が必要な理由

土木工事のIT化が必要な理由は、業界に対するイメージや日本の現状などから見えてきます。
IT化が必要な理由は次のとおりです。

作業員同士の接触をなるべく抑えることが求められている

新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、なるべく従業員同士の接触を控えることが求められています。
緊急事態宣言が発令されていない時期においても、感染防止に力を入れることは必須と言えるでしょう。

土木工事のIT化を進めることで、従業員同士の接触を最小限に抑え、感染リスクを軽減できる可能性があります。
例えば、会議や情報共有を対面ではなくツールを利用すれば、従業員同士の接触は不要です。

そのほか、測量においても複数人が一緒に行動して行うのではなく、3Dスキャナーを用いて1人で行うことで、接触を最小限に留められるでしょう。

人手不足の解消

少子高齢化が進む日本では、慢性的な人手不足に悩む企業が少なくありません。
国土交通省によると、建設業界において36%が55歳以上のため、10年後には全体の約3分の1の労働者が退職する計算です。
新入社員や中途採用者が入社するとは言え、人手不足がますます加速することは間違いありません。

人手不足を解消するために人員を増やすことが難しい場合は、業務の無駄を省いて必要な労働を減らす必要があります。
例えば、建設業はアナログが主流なため、書類作成や報告業務などに大きな無駄がみられます。
これらの無駄をツールで効率化するだけでも、業務の負担が軽くなったことを実感できるでしょう。

業務効率化・生産性アップ

IT化によって業務効率化・生産性アップが期待できます。
工程管理や顧客管理、入金管理などを全て手作業で行うと、多くの時間がかかります。
また、必要な情報を検索したくても、ページを手でめくりながら該当箇所を探すことになるため、日々の業務を圧迫するほどの負担が発生するでしょう。

各種管理をIT化すれば、短時間で正確な管理が可能になります。
また、特定の従業員が管理している状況が是正され、担当者が退職や異動をしても他の従業員が対応できるようにもなるでしょう。
このように、IT化には業務効率化・生産性アップ、属人化の解消などの効果が期待できます。

土木業界のイメージアップ

土木業界に対して、「3K(きつい・汚い・危険)」のイメージを持つ方が多いことが人材不足の原因の1つといわれています。
このようなマイナスイメージを払しょくするまでは、人材不足は継続する可能性が高いため、業界を挙げてイメージアップを図ることが急務です。

ITツールの導入によって業務効率化・生産性アップ、安全性の向上などに取り組んでいることをアピールすれば、業界に対するマイナスイメージを払しょくできるかもしれません。

土木工事のIT化におすすめのツール

土木工事のIT化におすすめのツールは次のとおりです。

  • チャットツール
  • 各種管理ツール
  • 3Dスキャナー

チャットツールは会議や報告業務の効率化、各種管理ツールで管理業務の効率化・正確性の向上が可能です。

そして、より大きな業務効率化・生産性アップの効果が期待できるのが3Dスキャナーです。
対象物にレーザーを照射し、3次元座標を取得することで3Dモデル化できます。
立ち入り困難な場所や複雑な地形にも対応できるため、業務効率化・生産性アップ・労災の防止などにつながります。

IT補助金を活用しよう

政府は、新型コロナウイルス対策補助事業として「IT導入補助金」の活用を推進しています。
ITツールの導入によって業務効率化・生産性アップなどを行う場合、通常枠として30万~450万円を上限に、導入コストの1/2の補助を受けることができます。

さらに、デジタル化基盤導入枠として、ITツールの導入に際して5万~350万円を上限に最大3/4の導入コストの補助を受けることも可能です。
そのほかPCも10万円を上限に1/2の補助を利用できるなど、コストを理由にIT化に悩んでいる企業を後押ししています。

まとめ

土木工事をIT化することで、業務効率化・生産性アップ、業界のイメージアップなどにつながります。
ITにはコストがかかりますが、IT補助金を活用することで負担を軽減できます。
今回、解説したツールの中でも3Dスキャナーは、現場の作業効率や安全性を大きく向上するため、特に注目したいツールと言えるでしょう。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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