地上レーザースキャナー測量の種類は?特徴とメリットを解説

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2023/02/04

地上レーザースキャナー測量の種類は?特徴とメリットを解説

地上レーザースキャナーは、対象物の3次元座標を取得してデジタルデータ化する機器です。
複数の種類があるため、それぞれの特徴を理解して使い分ける必要があります。
また、導入のメリットも理解し、自社に適しているかどうか判断しましょう。

この記事では、地上レーザースキャナー測量の種類とそれぞれの特徴、メリットについて詳しく解説します。

地上レーザースキャナーとは

地上レーザースキャナーとは、地上に設置して3Dスキャンを行う機器のことです。
スキャンしたデータは点群データと呼ばれ、これを専用ソフトで加工することで設計図作成やリバースエンジニアリングなど、さまざまな用途で活用できます。

地上レーザースキャナーの種類

地上レーザースキャナーの種類によって、向き・不向きがあります。

それぞれの特徴について詳しくみていきましょう。

設置型レーザースキャナー

地上に設置することで高精度での3Dスキャンが可能なタイプです。

主に地形や建築現場などの測量に用いられています。

移動式ウェアラブルレーザースキャナー

人が背負うことで車が入ることが難しい場所の3Dスキャンを可能にしたタイプです。

タブレット端末に表示されるデータを確認しながら計測します。

長時間背負うと疲労が溜まるため、軽量なものを選ぶことがポイントです。

車載型レーザースキャナー

車の上に設置するタイプのレーザースキャナーです。

車で移動しながらスキャンすることで広範囲も容易に測量できます。

地上レーザースキャナーを利用するメリット

地上レーザースキャナーを利用することには次のようなメリットがあります。

経費削減と業務効率アップを同時に実現できる

従来の測量方法では、巨大な建造物のようなものの測量には多大な時間と労力がかかります。

複数人材の派遣、測量結果の問題が起きたときの再作業などに人件費もかかるでしょう。

地上レーザースキャナーを使用すれば、測量にかかる時間を削減するとともに作業を行う従業員の数を減らせるため、業務効率の向上と経費削減を同時に実現できます。

デジタルアーカイブ化に役立つ

デジタルアーカイブ化とは、歴史的建造物や世界遺産などを3Dスキャンしてデータをアーカイブ化することです。
データは紙の図面とは違って劣化しないため、後世に残すことができます。
例えば、マチュピチュ遺跡やノートルダム大聖堂などが3Dレーザースキャナーでデジタルアーカイブ化されました。

測量の精度が上がる

手作業での測量は、作業者の知識やスキル、経験によって質が変化します。

一方、地上レーザースキャナーによる測量は、基本的な操作方法さえ理解できていれば、作業者による質の差はほとんど生じません。

 

作業が属人化すると、退職によって測量の質が低下するリスクがあるため、地上レーザースキャナーによる測量を取り入れることを検討しましょう。

時間制限がある場所のスキャンも行いやすい

災害現場のような長時間留まると危険な場所でも、地上レーザースキャナーであれば速やかに測量できます。

通行止めが必要な場所の測量も速やかに行えるため、交通への影響も抑えられます。

写真のようにわかりやすい

地上レーザースキャナーでスキャンしたデータは、写真のようにわかりやすく視認性に優れています。

微調整してVR技術に用いることで、さらに詳しい状況をつかみやすくなります。

安全性が高い

人が立ち入るのが危険な場所でも、地上レーザースキャナーで離れた場所から測量できます。

例えば、解体現場や災害現場は労災が起こりやすく、思わぬトラブルに見舞われる危険性が高い場所です。

 

大量の対象物を一度にスキャンできる

森林調査のように木を1本ずつ調べる必要がある場面でも、地上レーザースキャナーが活躍します。

一度のスキャンで大量の対象物を測量できるため、大幅な時間・コストの削減が可能です。

 

地上レーザースキャナーが活躍するシーン

地上レーザースキャナーは、次のようなスキャンに適しています。

  • 建築現場
  • 災害現場
  • 歴史的建造物
  • 航空レーザ測量の補完
  • 遺跡・文化財調査、デジタルアーカイブ

地上レーザースキャナーの導入を検討しているものの、測量対象に適しているかどうか悩む際は、提供会社に相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

地上レーザースキャナーは、対象物の3次元座標を取得してデジタルデータ化する機器です。
人件費や時間的コスト、労力などを削減するとともに、精度が高いデータを取得できます。

地上レーザースキャナーの導入を検討されている方は、ヤマイチテクノまでお気軽にご相談ください。
地上レーザースキャナーの種類とその特徴を踏まえ、最適と考えられる機器をご提案いたします。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
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