工場・プラントの測量に適した3Dスキャナーは?選び方を解説

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2024/01/19

工場・プラントの測量に適した3Dスキャナーは?選び方を解説


 
工場やプラントのような巨大な建造物の測量においては、効率的かつ高精度でデータを取得することが求められます。
適切な3Dスキャナーの選択がプロジェクトの成否に大きな影響を与えます。
 
本記事では、工場やプラントに最適な3Dスキャナーの選び方について詳しく解説します。

3Dスキャナーの工場・プラントでの活用のメリット

工場・プラントは、常に設備のアップデートが求められます。
新しい設備や配管を導入する際には、既存の状況を正確に把握する必要がありますが、工場・プラントでは常に変動しており、正確な情報が欠けがちです。
これまで人手による足場を組んでの計測が主流でしたが、これには時間と労力がかかりました。
3Dスキャナーの導入により、この状況が劇的に変わりつつあります。
 
3Dスキャナーを利用することで、複雑な配管状況の空間や壁をまたぐ配管の位置を短時間で正確に測定できます。
平面図では理解が難しい箇所も3Dデータで詳細に捉え、工場の設備増設や効果的な管理に役立てることができます。
 
また、工場内には高温や高所、感電の危険が伴う場所があり、これらの危険なエリアへのアクセスが難しいことがあります。
3Dスキャナーを利用することで、工場の稼働を停止せずに危険なエリアを正確に計測できます。
これにより、安全性を確保しながら生産プロセスを進めることが可能となりました。
 
3Dスキャナーの導入により、工場・プラントでは従来の手法では難しかった効率的な測量と計測が実現され、設備管理や新設プロジェクトの進行において大きなメリットをもたらしています。

工場・プラントの測量に適した3Dスキャナーの選び方

工場・プラントの環境を理解したうえで、適切な3Dスキャナーを選ぶことが大切です。
次のような条件を満たしたものを選びましょう。

環境への適応性

工場やプラントは様々な環境条件が存在します。
高い耐久性と防塵・防水性を備えている3Dスキャナーを選びましょう。

測定範囲と精度

工場では広範なエリアを一度に測量する必要があります。
選定する3Dスキャナーは、十分な測定範囲と高い精度を有しているべきです。

移動性と取り回しのしやすさ

スキャナーを移動させながら使用できることが重要です。
ハンディタイプのスキャナーは、その軽量性と取り回しやすさから、工場・プラント測量に向いています。
大規模で広範囲な対象物を効率的にスキャンする場合、長距離でも的確に測定できる据え置き型レーザースキャナーが適しています。
 
一方、複雑でディテールの細かい対象物、例えば工業用部品や機械のコンポーネントをスキャンする際には、ハンディ型スキャナーが適しています。
対象によって異なるスキャナータイプを選択することで、効果的なデータ収集が可能となります。

データ処理と統合性

測量データの処理と統合がスムーズに行えるかも考慮すべき要素です。
一部のスキャナーは、クラウドベースのプラットフォームを提供し、リアルタイムでデータを分析・共有できるため、プロジェクトの進捗を効率的に管理できます。

センサーテクノロジー

センサーテクノロジーの進化により、高速かつ正確な測定が可能となりました。
光学式、レーザー式、またはフォトグラメトリーを組み合わせたマルチセンサーのスキャナーは、複雑な環境で優れた性能を発揮します。

3Dスキャナーによる工場・プラントの計測の流れ

3Dスキャナーによる工場・プラントの計測は、次の流れで行います。

【1】現場計測

3Dレーザースキャナーを工場・プラント内に設置し、計測を開始します。
短時間で大量のデータをスキャンすることが可能ですが、1回の計測で全てのデータを得ることは難しいため、スキャナーの位置を微調整しながら複数回にわたり計測を行います。
 
取得された点群データは、あらゆる角度から観察でき、プラント内の設備や構造を包括的に把握することが可能です。

【2】3Dモデリング

取得した点群データを専用のソフトウェアに取り込み、3Dモデリングを行います。
このプロセスでは、点群データから立体的なモデルを構築します。
特定のオブジェクトや施設の形状、配置などが視覚的に理解しやすくなります。

【3】3Dモデルの完成

3Dモデリングが完了すると、その成果物は様々な用途に活かすことが可能です。
例えば、新たに設置する設備と既存の設備がどのように干渉するかを予測するために利用されます。
この予測により、施工前に干渉が発生する可能性や問題点を事前に確認でき、施工のスムーズな進行が期待できます。

まとめ

工場・プラントのような大規模な建造物は、3Dスキャナーを利用することで効率的に測量できます。
ヤマイチテクノでは、用途に応じて適切な3Dスキャナーをご提案しており、工場・プラントにおいても例外なく最適な製品をご紹介できますので、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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