建設業界のDXのメリットは?安全性・生産性を向上できる理由や必要な準備を紹介

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2023/01/04

建設業界のDXのメリットは?安全性・生産性を向上できる理由や必要な準備を紹介

高速インターネット通信5GやAI、ビッグデータの活用などの登場により、人々の生活がより豊かになると期待されています。DXとは、企業がこれらのデジタル技術やデータを活用氏、ビジネスモデルの変革や業務改善などを行うことです。建設業界では慢性的な人手不足や高齢化が大きな問題となっており、現状を打開すべくDXの導入を各社が進めています。

今回は、建設業界のDXのメリットや安全性・生産性の向上につながる理由、必要な準備などについて紹介します。

そもそもDXとは

DXとは、デジタル技術やデータを活用して社会および顧客のニーズを満たすべく、ビジネスモデルや製品、サービス、業務、組織、企業文化・風土などを改革し、競争優位性を獲得することです。単なるデジタル化をDXと呼ぶのではなく、あくまでもデジタル技術やデータの活用によって、結果的に競争優位性を獲得することをDXといいます。

建設業界におけるDX

建設業界は人手不足や高齢化の影響により、デジタル技術を活用した生産性の向上や業務効率化が急務とされています。アナログでの管理をデジタル化するだけでも人的・時間的リソースが増加し、結果的に利益の向上が可能です。また、ロボットやAIなどを活用することで、危険な現場において作業員が労働災害にあうリスクを軽減できます。

 

それでは、建設業界におけるDXの取り組みについて詳しくみていきましょう。

ロボット・AIの活用による生産性・安全性の向上

ロボットは、単純作業の自動化を実現できるまでに進化しました。危険な現場に投入することで労働災害のリスクを軽減しつつ、確実かつ効率的に作業を行えます。また、AIを搭載した建設機械は、従来のように人が指示するのではなく自ら考えて行動します。

データに基づいて行動するため、指導する人の知識や経験不足によってトラブルになる心配はほとんどありません。今後、AIがさらに進化すれば、人よりも効率的に作業を行えるようになる可能性もあります。

低遅延かつ同時接続による遠隔操作

高速インターネット通信の5Gが登場し、急速に広がっています。従来の4Gでは、機械の遠隔操作に遅延が生じたり同時接続台数に制限があったりと、十分な品質での作業が難しいという事情があります。

 

5Gは大容量通信を低遅延で行えるため、多数同時接続でも一定のレベルで遠隔操作ができます。また、現場の映像を送信するタイプの機械においても、高画質化による作業精度の向上が可能です。

3Dスキャナーやドローンによる効率的な測定

3Dスキャナーやドローンを用いた測定もDXを実現するための手法の1つです。従来では手作業で測定することが一般的でしたが、近年は3Dスキャナーやドローンを用いて測定する建設会社が増えています。

危険な現場で測定するには労働災害のリスクがあるうえに、適切に測定できずに何度も足を運ぶことになる可能性があります。ドローンを使えば足場が悪い場所でも容易に測定できるため、労働災害のリスクがほとんどありません。

また、測定そのものも3Dスキャナーを使用することで、測定のやり直しのリスクを大きく軽減できます。また、専用ソフトにデータを取り込むことで、データ修正も可能です。

建設業界のDXに必要な準備

建設業界のDXを実現するには、次のような準備が必要です。

ノウハウの獲得

建設業界ではDXはもちろんIT関連のノウハウが不足しているため、まずは先行事例からノウハウを獲得する必要があります。また、IT企業をはじめとした他業種と連携し、自社に適した取り組みを模索することが重要です。

データ収集

機械が熟練の職人と同等の働きをするには、データを集める必要があります。職人にモーションセンサーをつけて、その動きを記録することで機械が持つ施工技術を向上できます。また、取得したデータを機械に利用するだけではなく、次世代の若手の育成にも役立てることが重要です。

建設キャリアアップシステムの活用

建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、建設業界の従業員の就業履歴や保有資格などの情報を管理・蓄積するシステムです。技術に対して待遇が悪いと、職人は退職してしまう恐れがあります。CCUSで就業履歴や保有資格を管理すれば、より適正な待遇で迎えることが可能です。

今後、労務管理や顔認証システム、建設業退職金共済事業本部のデータベースなどとの連携が可能になり、手続きの簡略化や新たな取り組みの創出が期待されています。

まとめ

建設業界のDXは、安全性や生産性の向上につながります。さまざまなノウハウを獲得してこそDXを推進できますが、その準備は簡単ではありません。まずは、3Dスキャナーやドローンといったすぐに使用できる機器を取り入れて、作業効率や安全性を向上させるのもよいでしょう。

 

ヤマイチテクノでは、3Dスキャナーを豊富に取り扱っており、選び方から使用方法までアドバイスできますので、ぜひ一度ご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

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