業務用3Dスキャナーの選定基準とは?方式や購入時に見るべきポイントを解説

【ヤマイチテクノ】大阪・東京・名古屋

  • 3D

2022/05/16

業務用3Dスキャナーの選定基準とは?方式や購入時に見るべきポイントを解説


業務用3Dスキャナーは、方式や精度、解像度などさまざまな項目を確認し、目的や用途、予算などの条件を満たしているものを選びましょう。選定基準を明確にすることで、実用性に優れた3Dスキャナーを効率的に選べます。ここでは、業務用3Dスキャナーの選定基準について詳しくご紹介します。

3Dスキャナーの種類

3Dスキャナーには、「接触式」と「非接触式」があります。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

接触式

接触式の3Dスキャナーは、センサーやプローブを対象物に接触させて位置情報や形状をスキャンします。

非接触式

非接触式の3Dスキャナーは、レーザーや光を利用して対象物までの距離や形状を計測し、3Dデータを取得します。レーザーを照射して対象物に反射し、機器のカメラで捉えた距離情報を取得するもの、QRコードのようなパターン光を照射して、光の凹凸から形状を測定するものなどがあります。

非接触式3Dスキャナーの方式

非接触式3Dスキャナーにはさまざまな方式がありますが、主に次の2つが広く採用されています。

光投影法

光投影法とは、QRコードのような光、しま模様などのパターン光を対象物に照射し、パターンに生じた凹凸や歪みから形状データを取得する方式です。スピーディーかつ高精度でスキャンできますが、明るい場所では正確なスキャンができません。周りが明るいと、パターン光をうまく認識できないため、白いパウダーをかけて反射させるようにします。

レーザー切断方式

レーザー切断方式とは、対象物にレーザーを照射して、その反射光から三角測量の原理で対象物からの距離を測定する方式です。形状の取得に時間がかかりますが、明るい場所でのスキャンや光沢のある物体のスキャンにも対応できます。

非接触式3Dスキャナー:据え置き型・ハンディータイプの違い

非接触式3Dスキャナーには、「据え置きタイプ」と「ハンディータイプ」があります。据え置きタイプは高精度である一方で、撮影位置や角度の変更に手間がかかります。

一方で、ハンディータイプは手ぶれによって精度が落ちる場合もありますが、撮影位置や角度を手軽に変更できます。また、据え置きタイプでは撮影が難しい大きいものでもスキャンが可能です。

ハンディータイプには、据え置き型の外部センターをトラッキングしながら3Dデータを取得する「トラッカー式」、プローブを用いた接触式のものなどもあります。

3Dスキャナーを選ぶときに見るべきポイント

3Dスキャナーを選ぶ際は、精度や解像度、速度のほかにもさまざまな項目を確認する必要があります。3Dスキャナーを選ぶときに見るべきポイントについて詳しく解説します。

色情報を取得できるかどうか

3Dスキャナーの中には、対象物の色までスキャンできるものもあります。形状をスキャンするだけであれば不要ですが、人の顔や衣類など色情報も取得したい場合は確認が必要です。

マーカーの有無

接触式3Dスキャナーでは、対象物の形や位置の認識に必要なマーカーを使用します。マーカーは磁石やシールになっており、対象物に不規則に貼りつけます。ただし、マーカー式の精度が高いとは限らず、マーカーを使用しなくても形状や色などから位置合わせができるものもあるため、それほどこだわる必要はありません。

パウダーが必要かどうか

光やレーザーを吸収したり反射したりする対象物は、うまくスキャンができません。例えば、透明や黒色、光沢があるものなどです。白色のパウダーを対象物にかけることでスキャンできるようになりますが、赤外線や青色のレーザーなどを用いてパウダーなしでスキャンできる3Dスキャナーもあります。

精度

3Dスキャナーにおける精度とは、取得した点群データと実物の誤差のことです。誤差が小さくなればなるほどに、精度が高いと言えます。単純な精度に加えて、点群のバラつきにおける精度や繰り返し測定における精度などがあります。

解像度

解像度とは、点群データにおける点同士の間隔のことです。解像度が高くなればなるほどにエッジや細かな形状の再現性が高まります。

測定スピード

測定する際にデータを取り込むのにかかる時間を示します。1秒あたり、ワンショットあたりで記載されています。

携帯性

PCとの接続性やケーブルの有無など、携帯性に関わるポイントもチェックしましょう。頻繁に持ち運ぶ場合は携帯性をある程度重視することが大切です。

まとめ

業務用3Dスキャナーを購入する際は、精度や解像度、測定スピード、携帯性などをチェックしましょう。ヤマイチテクノでは、用途や目的、予算などに合った3Dスキャナーをご提案しております。選び方がわからない、使い方を教えてほしい、注意点はあるのか気になるなど、どのような不安や疑問も解決いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
ヤマイチテクノは幅広い「3D技術」でお客様のご要望を叶えるお手伝いをいたします。