非接触式3Dスキャナーのハンディータイプとは?据え置き型との違いやメリットを解説

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2022/05/06

非接触式3Dスキャナーのハンディータイプとは?据え置き型との違いやメリットを解説

非接触式3Dスキャナーには、据え置き型とハンディータイプがあります。ハンディータイプは手軽なイメージがあるかもしれませんが、選ぶ際はいくつかの注意点を押さえなければなりません。また、据え置き型とハンディータイプのどちらが適しているかは、何を撮影するのかによって異なります。ここでは、非接触式3Dスキャナーのハンディータイプのメリットや注意点などについて詳しくご紹介します。

非接触式3Dスキャナーとは

3Dスキャナーには接触式と非接触式があります。非接触式は、対象物に触れることなく形状データを取得できます。一方、接触式はセンサーやブローブを対象物に接触させて、3次元座標を取得する仕組みです。

非接触式3Dスキャナーの方式

非接触式3Dスキャナーの主な方式は、「光投影法」と「レーザー切断方式」です。いずれも対象物にレーザーを照射する方式であり、カメラで反射の情報や光の変化を読み取ることでデータを取得します。それぞれの方式について詳しく見ていきましょう。

光投影法

光投影法は、パターン光を対象物に当てて、パターンの歪みをカメラで捉えることで対象物の形状をデータ化する方式です。素早く精密にスキャンできる一方で、明るい場所での計測に向いていません。明るい環境だとパターン光をうまく認識できず、正確なデータをスキャンできないのです。

レーザー切断方式

レーザー切断方式は、対象物にレーザーを照射して、その反射した光をカメラで捉えることでデータを取得する方式です。光投影法よりもデータの取得に時間がかかりますが、比較的高精度のデータを取得できます。また、光投影法では難しい明るい場所でも問題なく計測可能です。

非接触式3Dスキャナーのハンディータイプとは

非接触式3Dスキャナーには、据え置きタイプとハンディータイプがあります。据え置き型は高精度のデータを取得できますが、撮影位置や角度を何度も変える必要があり、手間と時間がかかります。

一方、ハンディータイプは取り回しやすいうえに据え置きタイプでは撮影が難しい部分の形状も精密にスキャンできます。ただし、手ぶれによって精度が落ちることがある点に注意が必要です。しかしながら、精度が落ちても撮影回数を増やしたりデータの後処理の際に修正したりできるため、大きな問題にはなりません。

ちなみに据え置きタイプには、対象物を回転式テーブルに載せて回転させながら形状をスキャンできるものもあります。これならばハンディータイプと同じように効率的なスキャンが可能です。ただし、大きなものはテーブルに載らないため、スキャンできる対象物が限られます。

ハンディータイプの非接触式3Dスキャナーを選ぶときの注意点

ハンディータイプの非接触式3Dスキャナーを選んだものの、対象物と相性が悪くて正確なスキャンができなかったというケースは少なくありません。次のようなポイントを押さえたうえで、ハンディータイプの非接触式3Dスキャナーが目的に沿っているかどうか考えましょう。

巨大な対象物のスキャンには向いていない

ハンディータイプは据え置きタイプと比べて巨大な対象物のスキャンに適していません。対象物が大きい場合、それだけ撮影に時間がかかります。巨大な対象物は据え置きタイプ、それ以外はハンディータイプを使うなど、使い分けることも検討しましょう。

撮影技術が必要

ハンディータイプは手で持ちながら使用するため、どうしても手ぶれが起こります。多少の手ぶれは問題ありませんが、精度に大きな支障をきたすような手ぶれがあると、後処理での修正に手間がかかるでしょう。慣れるまではスキャンの精度が低く、完全なデータを取得できるまでに時間がかかります。

ハンディータイプの非接触式3Dスキャナーをレンタルしよう

ハンディータイプの非接触式3Dスキャナーは手軽に扱えるイメージがあるかもしれませんが、実際に使ってみるとスキャンが難しく感じる場合があります。まずはハンディータイプの非接触式3Dスキャナーをレンタルして、使用感を確認してみましょう。

また、機種によっても使いやすさや機能などが異なるため、いくつか使い比べてみるのがおすすめです。3Dスキャナーを選ぶ際に迷った場合は、メーカーに相談するとよいでしょう。

まとめ

非接触式3Dスキャナーには据え置きタイプとハンディータイプがあります。ハンディータイプは取り回しやすい一方で巨大な対象物の撮影が苦手であったり、手ぶれで精度が落ちたりするという注意点もあるため、十分な検討が必要です。ヤマイチテクノでは、ハンディータイプの非接触式3Dスキャナーがお客様の目的に沿っているかどうか確認し、具体的なアドバイスをしております。また、基本的な使い型のレクチャーのほか、撮影のポイントなどもお伝えしておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

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