非接触式3Dスキャナーの据え置き型とは?メリットと知っておきたいスキャン方式について

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2022/05/03

非接触式3Dスキャナーの据え置き型とは?メリットと知っておきたいスキャン方式について


非接触式3Dスキャナーの据え置き型を検討する際は、その特徴やメリットについて確認しておきましょう。また、スキャン方式による違いについても注目し、対象物に適したものを選ぶことが大切です。ここでは、非接触式3Dスキャナーの据え置き型の特徴やメリット、スキャン方式による違いなどについて詳しくご紹介します。

非接触式3Dスキャナーとは

非接触式3Dスキャナーとは、対象物に触れることなくスキャンできる3Dスキャナーです。一方、接触式3Dスキャナーは対象物にセンサーやプローブなどを触れさせなければスキャンできません。

非接触式3Dスキャナーの据え置き型とは

据え置き型の非接触式3Dスキャナーとは、ある場所に設置した状態で対象物に触れずにスキャンする3Dスキャナーです。3Dスキャンは対象物をさまざまな角度からスキャンする必要があるため、機器をその度に動かさなければなりません。

対象物をターンテーブルに載せて回転させながらさまざまな角度からスキャンするものもあります。ただ、ターンテーブルのサイズが限られているため、対象物の大きさにも制限がかかります。

非接触式3Dスキャナーの据え置き型のメリット

非接触式3Dスキャナーの中でも据え置き型は、何度も動かしてスキャンする必要があることから敬遠されがちですが、いくつかのメリットもあります。そのメリットを魅力的に感じる場合は、据え置き型の非接触式3Dスキャナーを検討してみてはいかがでしょうか。

据え置き型の非接触式3Dスキャナーのメリットは次のとおりです。

大きな構造物も撮影できる

据え置き型は一度の撮影で広範囲を測定できます。そのため、巨大な建築物のような大きなものも短時間でスキャンでき、業務効率化に繋がります。巨大な文化遺産や建築物などのスキャンができる3Dスキャナーを探しているのであれば、据え置き型を検討してみてはいかがでしょうか。

なお、接触式3Dスキャナーはセンサーやプローブを対象物に接触させる必要があるため、巨大な対象物のスキャンには向いていません。

少人数で行える

据え置き型の非接触式3Dスキャナーは少人数で使用できるため、人件費削減に繋がります。スキャンに複数人の人員が必要だと、社内の人手が足りなくなる恐れがあります。

非接触式3Dスキャナーのスキャン方式:レーザー光線方式

据え置き型の非接触式3Dスキャナーの購入を検討する際は、スキャン方式にも注目が必要です。なお、ハンディタイプでもスキャン方式を選択できますが、レーザー光線方式のものがほとんどです。レーザー光線方式には次の3つのタイプがあります。

三角法方式

三角法方式は、対象物に交叉させたレーザーを照射し、センサーで反射光を取得して三角測量の原理に基づいて対象物までの距離を計測します。精度が高く、比較的近距離や小さい対象物の計測に適した方法です。

TOF(タイムオブフライト)方式

TOF(タイムオブフライト)方式は、対象物に照射したレーザーが返ってくるまでの時間と、レーザーを発射した角度の2つから位置情報を計測する方法です。数百から数千メートルの距離も測定できるため、例えば巨大な建築物の測定に向いています。

位相差方式

位相差方式はフェイズシフト方式とも呼ばれ、複数の波長のレーザーを照射し、対象物から返ってきた際の拡散反射成分の位相差から対象物との距離を測定する方法です。また、レーザーの照射角度と距離から3次元位置情報を求めます。

パターン光投影方式

パターン光投影方式は、パターン光を照射して対象物に投映し、凹凸によって変化する様子をカメラでスキャンすることで、3次元の位置情報を取得します。

据え置き型とハンディタイプで迷ったときは?

非接触式3Dスキャナーの中でも据え置き型とハンディタイプで迷ったときは、対象物の大きさや人員削減に対する考え方などから選びましょう。対象物が大きいのであれば、据え置き型の方がよいかもしれません。また、人員をなるべく割くことなくスキャンしたい場合も据え置き型の方がよいでしょう。

迷ったときは、3Dスキャナーの販売点のスタッフに相談することをおすすめします。

まとめ

据え置き型の非接触式3Dスキャナーは、大きな対象物も短時間でスキャンできます。その一方で複数の角度から撮影するために移動が必要というデメリットもあります。3Dスキャナーによってメリットとデメリットが異なるため、目的に適しているかどうか見極めることが重要です。

ヤマイチテクノでは、据え置き型の非接触式3Dスキャナーがお客様の目的に沿っているかどうか確認し、具体的なアドバイスをしております。また、スキャンデータの後処理や注意事項などさまざまな情報もご提供しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

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