ライカ社製の最新レーザートラッカー「Leica AS1・AT960-MR・T-Probe」を新規導入

【ヤマイチテクノ】大阪・東京・名古屋

  • 3D

2023/11/21

ライカ社製の最新レーザートラッカー「Leica AS1・AT960-MR・T-Probe」レンタル開始

 

株式会社ヤマイチテクノは、Leica社製の最新レーザートラッカー「AT960-MR」「T-Probe」、国内企業に先駆け非接触の「Leica Absolute Scanner AS1」を導入致しました。

これにより、自動車/航空宇宙/電力業界など高精度な計測が要求されるニーズに対応致します。

すでに所有しているFARO社製の地上型レーザースキャナーFocusSシリーズとScanARMの稼働により、様々な計測ニーズに対応する体制を整えました。

 

■設備導入内容
 
●Leica レーザートラッカーAT960-MR

●Leica T-Probe

●Leica AS1スキャナー

 
 

 
 
 

Leica Absolute Tracker AT960

ポータビリティと高精度計測を追求した最新型レーザートラッカー

3次元トラッキング、座標計測システムのLeicaレーザー
トラッカーは、可搬性、正確性、信頼性の点で最も評価が高く、精度、スピード・各種計測ソフトウェアとの適合性に
優れたシェアNO.1のレーザトラッカーシステムです。

弊社はこの度、測定サービスのラインアップの強化、お客様
のニーズにお応えするため、
AT960-MRと右図のLeica T-Probeを導入致しました。
是非ご活用頂ければと思います。

検査項目 Leica Absolute Tracker AT960
計測範囲 1~40m
計測範囲(水平方向) 360°
計測範囲(垂直方向) ±145°**/360°
計測精度Uxyz +/-15μm+6μm
重力方向精度(OTG)Uz +/-15μm+8μm
レーザー Laser class 2
稼働温度範囲 0℃~40℃
IP規格 IP54 防塵・防水(IEC60529)
重量 14.2kg
本体サイズ 258(W) x 477(H)mm

 

Leica Absolute Scanner AS1

Leica Absolute Scanner AS1は、LeicaレーザトラッカーAT960との組合せで直径最大60mまで計測が可能です。
(弊社のモデルは直径最大40m)また300Hzで毎秒最大120万までのデータポイントを取得可能、革新的なSHINE(システマチック ハイインテリジェンス ノイズエリ三ネーション)技術により、マットブラックから反射率の高いカーボンファイバーなどのあらゆる材質や光沢が強いワークでもほとんど全ての表面形状を測定することができます。更に、ロボットや加工機、AGV等の組合せであらゆる自動計測も可能としています。
弊社はこの度、測定サービスのラインアップの強化、お客様のニーズにお応えするため、Leica Absolute Scanner AS1を導入致しました。是非ご活用頂ければと思います。

検査項目 Leica Absolute Scanner AS1
計測範囲 40m(直径)
精度 Typical:±25μm/ME:±50μm
スタンドオフ 165mm±50mm
スキャニング幅 150mm(最大)
ライン数/最小点間ピッチ 300ライン/0.037mm(スタンドオフ)
レーザークラス 2M
重量 1190g
寸法(H×D×W)[mm] 346.5x146.5x171.9

※MPEは最大許容誤差、標準値はMPEの半分です。特に記載がない限り、SHINE測定モードを使用したAS1を使用しISO 10360-10:2016で定義されたテスト項目の最大許容誤差(MPE)仕様を示しています。

活用例
EXAMPLE

レーザートラッカーは、自動車、航空宇宙、防衛、造船、発電、金属加工、工作機械、加工やアセンブリなど様々な業界で使用されています。

アライメント作業

寸分の狂いも許さない製造設備の設置・組立においてリアルタイムに測定しながら作業を進めていくことができます。

航空機用の治具の位置出し測定

航空宇宙産業の治具の位置出しには高い精度が求められます。

加速器施設の測定・位置調整

加速器施設に付随する設備の位置出し作業に活用されています。

蒸気タービンの軸受け測定

発電用タービンの定期点検や、実物を測定して設計に利用するリバースエンジニアリングにて技術を発揮しています。

ロボットの軌跡測定

産業用ロボットのアームの位置精度を正確に把握するため、ロボットアームにSMRを取り付け、軌跡を取得・解析し、ティーチングに活用します。

新幹線用車輪台車の測定

新幹線用の車両台車の治具を測定、交通輸送の安全に一役買っています。

■お問い合わせ先

下記最寄りの事業所の「3Dソリューションユニット」までお問い合わせください。

 

【本  社】

〒550-0004 大阪市西区靭本町2丁目4番8号

TEL 06-6448-6111

 

【東京支店】

〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目12番30号 矢野ビル6階

TEL 03-3230-8770

 

【名古屋支店】

〒460-0008 名古屋市東区泉1丁目21番15号 大日ビル6階

TEL 052-972-7100
 

レーザートラッカー|原理・メリット・市場規模などを解説


 
レーザートラッカーは、 位置測定技術の1つで、さまざまな産業で活用されています。
本記事では、レーザートラッカーの原理や仕組み、メリット、市場規模などについて詳しく解説します。
レーザートラッカーの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

レーザートラッカーとは

レーザートラッカーは、測定対象物の位置を高精度に測定する光学式測定機です。
ターゲットにレーザー光を照射し、その反射光を検出することで、対象物の三次元座標を測定します。
 
寸法値、角度、幾何公差などの情報を得ることができます。
製造業や建設業などさまざまな分野で使用されており、重要な役割を果たしています。

レーザートラッカーの原理

レーザートラッカーの測定原理は、主に三角測距法と角度計測に基づいています。
発光部からリフレクター までの距離情報と、発光角度情報の組み合わせにより、リフレクターの中心座標を求めます。角度計測では、水平方向と垂直方向を測定します。
 
レーザートラッカーのカメラ本体は、受光部にレーザー光が常に当たるように、照射するレーザー光に合わせて水平方向と垂直方向に回転します。

レーザートラッカーの構成

レーザートラッカーは一般的に以下の4つで構成されています。
 

  • ●制御用PC
  • ●投影部・受光部
  • ●三脚
  • ●リフレクター

 
制御用PCはレーザートラッカーの操作とデータ処理を行うためのコンピューター です。
投影部がレーザー光を発生させ、受光部が測定対象物からの反射光を受光します。

三脚はカメラ本体部を安定させるための支持装置であり、レーザートラッカーを設置する際に使用されます。

リフレクターは測定対象物に接触させることで反射光を受ける役割を持ちます。
一般的にはSMRと呼ばれる球形のリフレクターを使用します。

レーザートラッカーの測定範囲

レーザートラッカーは最大で80m程度の距離を測定できると言われていますが、実際の測定範囲は環境や使用するSMRの状態によって異なります。
また、ベストフィットという方法を用いることで、トラッカー自体を移動させても同じ座標系で測定を継続できるため、実質的な測定範囲は無限です。
このような性質により、レーザートラッカーは大型の構造物や設備などの正確な寸法測定に活用されています。

レーザートラッカーのメリット

レーザートラッカーの主なメリットは、大型の対象物を高精度に三次元測定できることです。
門型やアーム型よりも広範囲を測定できるほか、ハンドツールや巻尺を使用するよりも正確に測定できます。
 
また、レーザートラッカーは製品の3DCADデータを読み込んで実際の部品との差異を測定できるため、製品の設計と製造の一貫性の維持、品質管理に役立ちます。
3DCADデータとの比較により、設計上の問題や製造上のズレを特定できます。

レーザートラッカーのデメリット

レーザートラッカーにデメリットはありませんが、いくつか事前に把握しておくべきことがあります。
レーザートラッカーは高度な技術を使用しており、それだけ価格も高額です。
 
また、正確な測定を行うために適切な箇所に設置し、正しく操作や設定をしなければなりません。
そのため、初めて使用する際は測定開始までに時間がかかる可能性があります。

レーザートラッカーの現状

株式会社グローバルインフォメーションの調査によると、レーザートラッカー市場は2022年の6億3,600万米ドルから、2027年には8億6,600万米ドルに達する見込みです。
また、2027年までにはアジア太平洋地域が最大のシェアを占めると予測されています。
 
アジア太平洋市場では、自動車、航空宇宙・防衛、一般製造業、エネルギー・電力などさまざまな産業で、特に品質管理、検査、校正、アライメントなどの目的でレーザートラッカーが用いられています。
中国やインドなどの国々でスマートファクトリー化が進展していることも、この地域のレーザートラッカー市場成長の要因の1つです。
 
アジア太平洋地域のレーザートラッカー市場は、様々な産業の需要に応える形で成長しています。
高い精度や効率性が求められる製造業では、レーザートラッカーが重要なツールとして使用されているため、その需要は今後も増加していくでしょう。

まとめ

レーザートラッカーは、大型の対象物を高精度で測定できる機器です。
導入する際は専門家に相談したうえで機器を選ぶことをおすすめします。
ヤマイチテクノでは、測定対象物の性質や大きさなどを踏まえ、最適と考えられる三次元測定機をご提案しております。
 
また、レーザートラッカーを導入する際に必要な知識についてもお伝えしておりますので、初めて三次元測定機を導入される方、正しく選べるか不安な方もお気軽にご相談ください。
 

最先端ハンディ型スキャナー「Leica AS1」とは?特徴について解説


 
ヤマイチテクノでは、最先端ハンディ型スキャナーの「Leica AS1」を取り扱っています。
今回は、「Leica AS1」の特徴やメリット、使用例などについて詳しく解説します。

Leica AS1スキャナーとは

Leica AS1スキャナーは、正式名称を「Leica Absolute Scanner AS1」といい、優れた機能を備えている3Dスキャナーです。
LeicaレーザートラッカーAT960と組み合わせることで直径最大60m(ヤマイチテクノ所有機は直径最大40m)まで 測定できます。

Leica AS1スキャナーの特徴・メリット

Leica AS1スキャナーの特徴とメリットについて詳しく見ていきましょう。

大型の対象物の測定に長けている

AS1は半径最大30mまでの測定が可能です。
また、非接触で対象物を測定するため、大型の対象物も測定できます。

光沢面の測定も可能

SHINE(システマチック ハイインテリジェンス ノイズエリミネーション)技術を採用することで、光沢のある黒やマットブラックのほか、カーボンファイバーも測定できます。
従来の3Dスキャナーでは難しかった光沢面への正確な測定を実現します。

自動計測できる

AS1は自動計測にも対応しており、測定作業の効率化や作業時間の短縮が可能です。
自動計測と手動計測を使い分けることにより、さらなる効率化を図ることができます。

マルチレンジ測定に対応

AS1はトラッカーの各モデルと組み合わせることで、さまざまな測定レンジのスキャニング測定が可能です。
さらに、高精度リフレクターの使用によって最大80mで測定できます。

そもそも3Dスキャナーとは

3Dスキャナーは、物体の表面や形状を光やレーザーを使って測定し、それをデジタルデータとして取得する装置です。
3Dスキャナーは、接触式と非接触式の2つの方式に分けられます。

接触式3Dスキャナーの特徴とメリット・デメリット

接触式の3Dスキャナーは、物体にセンサーを接触させて測定を行います。
センサーが対象物に触れることで、物体の形状や凹凸を正確に測定できます。

メリット
  • ●高い精度で物体の形状を測定できる
  • ●細かいディテールや凹凸のある表面も正確に再現できる
  • ●構造や色の制限がなく、ほぼすべての物体を測定できる
デメリット
  • ●測定対象物に直接接触するため、傷つける可能性がある
  • ●対象物の形状や材料によっては接触が難しい

非接触式3Dスキャナーの特徴とメリット・デメリット

非接触式の3Dスキャナーは、レーザーや光を使って対象物をスキャンします。
センサーが対象物に触れずに測定を行うため、対象物を傷つけずに測定することができます。
Leica AS1は、この非接触式3Dスキャナーに分類されます。

メリット
  • ●対象物を傷つけずに測定できる
  • ●大型の物体や複雑な形状も測定できる
  • ●高速で測定が可能
デメリット
  • ●高い精度の測定には高性能な機器が必要
  • ●光の反射や環境の影響を受けやすい場合がある

 
Leica AS1は、このようなデメリットを補った3Dスキャナーです。

Leica AS1の活用シーン

3Dスキャナーは、品質管理やリバースエンジニアリングなど、さまざまなシーンで活用されています。
Leica AS1も例外ではありません。
それぞれの活用シーンについて詳しく見ていきましょう。

品質検査

品質検査では、3Dスキャナーを使用して対象物の外観や形状をスキャンし、設計図(CADデータ)と比較することで断面検査や外観検査を行います。
従来の目視検査や手動計測に比べて効率的で正確な結果を得ることができます。
特に曲面や複雑な形状を持つ部品の検査において、3Dスキャナーは非常に有用です。

リバースエンジニアリング

リバースエンジニアリングは、既存の製品や部品を解析・分析し、その構造や仕組みを把握するプロセスです。
3Dスキャナーを使用することで、対象物をスキャンして高精度なデータを取得し、そのデータを基に設計や解析を行うことができます。
 
リバースエンジニアリングは、製品の改良や再設計、競合他社の製品解析などに活用されます。

寸法および形状測定

3Dスキャナーは対象物の寸法や形状を高精度に測定できます。
部品の寸法や形状が設計通りかどうかを確認するために使用されるほか、形状の複製や加工にも活用されます。
非接触式の3Dスキャナーは対象物に触れずに測定できるため、部品の表面を傷つける心配がありません。

まとめ

Leica AS1は、従来では難しかった光沢のある黒やマットブラックなどの表面を持つ対象物も測定できる3Dスキャナーです。
非接触式3Dスキャナーのデメリットを補った当製品を検討している方はヤマイチテクノまでご相談ください。
対象物の性質やその他の条件も踏まえ、最適と考えられる機器をご提案いたします。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
ヤマイチテクノは幅広い「3D技術」でお客様のご要望を叶えるお手伝いをいたします。