3次元データは大規模公共施設でどう活用されている?活用方法や事例を解説

【ヤマイチテクノ】大阪・東京・名古屋

  • 3D

2023/05/10

3次元データは大規模公共施設でどう活用されている?活用方法や事例を解説

 

近年、3次元データの活用がますます進んでおり、その中でも大規模公共施設では革新的な方法で活用されています。

建築設計、施設管理、セキュリティ対策など、3次元データが役立つシーンはさまざまです。

本記事では、大規模公共施設における3次元データの活用方法や事例について解説します。

大規模公共施設における3次元データの活用方法

大規模公共施設では、3次元データが次のように活用されています。

施設設計と建築

3次元データは建築プロジェクトの設計段階で使用されます。
建物の外観や内部構造を仮想的にモデリングすることで、建築家や設計者は施設の外観や間取りを詳細に確認できます。
また、3次元データは施設の建設における設備配置の最適化にも役立ちます。

安全管理

3次元データは大規模公共施設の安全管理にも役立ちます。
セキュリティシステムの設計や監視カメラの配置など、施設のセキュリティに関わる要素をシミュレーションすることが可能です。
また、緊急事態への対応や避難計画の策定にも3次元データを活用できます。

維持管理

3次元データは施設の維持管理においても重要な役割を果たします。

建物の構造や設備の配置、配線などを正確に把握することで、メンテナンスや修繕計画を効率的に立案できるようになります。

訪問者の満足度の向上

3次元データを使用した仮想ツアーや視覚的な案内システムは、大規模公共施設における訪問者の満足度を向上させるために活用できます。

訪問者は事前に施設を仮想的に探索し、興味を持った場所や施設の情報を確認できるようになります。

これにより、訪問者の満足度や施設の魅力を高めることが可能です。

防災計画・対策

災害時や緊急時の避難経路を視覚的に表現できます。

従来の避難経路図に比べ、リアリティのある映像を作り出すことによって、よりわかりやすいものとなります。

大規模公共施設における3次元データの活用事例

3次元データが活用されている大規模公共施設について詳しくみていきましょう。

空港

空港では、旅客ターミナルや滑走路、駐機場などの施設設計に3次元データが活用されています。

建物の設計やレイアウトの最適化、滑走路や誘導路のシミュレーション、セキュリティシステムの設計などに役立ちます。

これにより、空港の効率性、安全性、利便性が向上し、旅客のスムーズな移動と安心感の向上につながるでしょう。

駅・鉄道施設

<em>高速鉄道や地下鉄の駅、駅周辺施設では、3次元データによる建築設計や路線シミュレーション、駅周辺施設の計画の立案が可能です。</em>

駅の建築設計では、駅舎やプラットフォームのレイアウトの最適化により、利便性と旅客の移動効率を向上につながります。

複雑な鉄道路線のシミュレーションにより、列車の運行計画や信号機の配置を最適化し、効率的な運行を実現することも可能です。

また、駅周辺施設の計画では、道路や歩道、駐車場、自転車置き場などの配置を検討し、交通の円滑さと利便性を追求するのに役立ちます。

スタジアム・アリーナ

スポーツ競技施設やコンサート会場では、3次元データが施設の設計、座席配置、観客体験の最適化に活用されています。

施設の設計においては、座席配置や視界の最適化などによって観客体験の向上を実現します。

また、イベントシミュレーションは観客の配置や流れ、セキュリティ対策、アクセスルートの最適化を計画することで、円滑な運営にもつながります。

博物館・展示施設

博物館や展示施設では、3次元データを使用して展示物の配置や展示空間のデザインが行われています。

展示物のテーマや関連性を考慮し、魅力的で効果的な展示空間を構築します。

また、3次元データを活用して仮想ツアーや拡張現実(AR)を提供することで、訪問者がオンライン上で施設を探索し、展示物や施設の詳細情報を閲覧できるようになります。

さらに、AR技術を使用して現実の環境に展示物や情報を重ねて表示し、よりインタラクティブな体験を提供することも可能です。

病院・医療施設

病院や医療施設では、3次元データを使用して手術室や治療室の配置、設備の配置計画、感染対策のシミュレーションなどが行われています。

また、3次元データを使用して空気の流れや人の移動パターンを解析し、感染リスクの高いエリアや適切な感染予防策を特定します。
これにより、病院や医療施設では、効率的な医療提供と安全な環境の確保が促進され、患者の治療とケアの質が向上します。

まとめ

大規模公共施設では、3次元データが建築設計、施設管理、セキュリティ対策などで活用されています。

作業効率性と安全性が向上し、快適な施設環境を速やかに実現できます。

3Dデータは、今では空港、駅、スタジアム、博物館、病院など、さまざまな施設で活用されており、今後もさらに幅広い分野での活用が期待されている技術です、

3Dスキャナーや3Dプリンターなどについてはヤマイチテクノまでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
ヤマイチテクノは幅広い「3D技術」でお客様のご要望を叶えるお手伝いをいたします。