3Dプリンターの家庭用と業務用の違いは?利用シーン・素材・造形スピード

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2023/09/05

3Dプリンターの家庭用と業務用の違いは?利用シーン・素材・造形スピード

3Dプリンターの家庭用と業務用の違いは?利用シーン・素材・造形スピード
 
3Dプリンターには家庭用と業務用があります。
家庭用の方が価格が安いため、対応できるのであれば家庭用を使いたいと思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、家庭用と業務用では機能や造形スピード、対応している素材など、さまざまな点に違いがあります。
 
そこで今回は、3Dプリンターの家庭用と業務用の違いについて詳しく解説します。

家庭用3Dプリンターと業務用3Dプリンターの違い

3Dプリンター市場は、家庭用と業務用の2つのカテゴリーに分かれており、それぞれ異なる用途や特徴を持っています。

それぞれの違いについて、用途や利用シーン、造形スピードなどの観点から詳しく解説します。

用途と利用シーンの違い

家庭用3Dプリンターは、主に個人の趣味やアイデアの試作、または小規模な制作に適しています。
次のように、一般家庭でのDIYやホビーなど、幅広い用途で使用されています。
 

  • 【1】アイデアを形にするための試作品の製作
  • 【2】趣味のプロジェクトやアート作品の制作
  • 【3】教育目的で学生や教育機関での利用
  • 【4】個人的なカスタマイズや修理パーツの製作

 
主に家庭内における個人的な利用が主で、クリエイティビティを発揮しアイデアを具現化するために用いられています。
 
一方、業務用3Dプリンターは、産業やビジネス分野で広く利用されており、さまざまな用途で使われています。
以下は業務用3Dプリンターの主な用途と利用シーンです。
 

  • 【1】試作品およびプロトタイプの製作
  • 【2】高度なカスタマイズ製品の製作
  • 【3】複雑な形状やデザインの部品やコンポーネントの製造
  • 【4】医療分野でのカスタムインプラントやプロテーゼの製作
  • 【5】航空宇宙産業や自動車産業での部品製造

 
業務用3Dプリンターは製造プロセスを効率化することで、新製品の開発や生産に貢献しています。
高度な技術や複雑な形状の製品を作成するためには、家庭用ではなく業務用の3Dプリンターが必要です。

造形スピードの違い

家庭用3Dプリンターは一般的に小型であり、試作品や趣味のアイテムを制作するのに適しています。
しかし、造形スピードは比較的遅い傾向があります。
その理由として、以下の点が挙げられます。
 

  • 【1】印刷ヘッドやプラットフォームの移動にかかる時間が比較的長い
  • 【2】速さよりも品質が重視されている
  • 【3】DIYプロジェクトや趣味の制作など時間を追求する必要がない用途を想定している

 
一方、業務用3Dプリンターは大型であり、製品として使用できる高強度のアイテムを作成できます。
造形スピードが非常に速く、大量生産にも対応可能です。
 
以下は、業務用3Dプリンターの造形スピードが速い理由や特徴です。
 

  • 【1】一度に多くの材料を積層できる
  • 【2】高度なカスタマイズや複雑な形状の製品も迅速に製造できる

材料の違い

家庭用3Dプリンターは、制作に使用できる材料が限られており、主にプラスチックなどの基本的な材料に対応しています。
 
プラスチックフィラメント(ABS、PLAなど)が主な材料で、これらは比較的安価で入手しやすく、家庭用3Dプリンターで広く利用されています。
強度や耐久性を追求する必要がないものの製造に適しています。
 
一方、業務用3Dプリンターは、多種多様な高度な材料で製品を作成できます。
プラスチックだけではなく、金属、セラミックス、高度なプラスチック、コンクリートなど、多種多様な素材に対応しているため、さまざまなプロジェクトに活用できる点が大きなメリットです。
 
また、航空宇宙、医療、自動車など、さまざまな業界において、部品や機器の製造、修繕などに役立てられています。

マニュアル・アフターサポートの違い

3Dプリンターは、家庭用も業務用もそのほとんどが海外製のため、日本語マニュアルや日本語サポートに対応していないものも少なくありません。
特に家庭用3Dプリンターは、マニュアルが日本語化されていないものが多いため、注意が必要です。
 
ただし、人気のある3Dプリンターには、購入者が使い方をまとめたウェブサイトやコミュニティがあるので、そこから情報を得ることができます。
 
アフターサポートに関しては、一部のメーカーや販売店では電話やメールによる対応が提供されています。
 
業務用3Dプリンターの場合、日本の代理店が製品を提供しており、通常は日本語化されたマニュアルが付属しています。
アフターサポートに関しても、業務用3Dプリンターは日本国内でのサポート体制が整っていることが多いです。

まとめ

3Dプリンターは、家庭用と業務用で機能や用途、活用シーン、サポートなどに違いがあります。
そもそも家庭用と業務用のどちらを選べばよいかわからない、どのような機能が必要か判断できないなどお悩みの方は、ヤマイチテクノまでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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