3Dスキャナーの主な使用用途とは?購入前に知っておきたいポイントも解説

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2022/04/20

3Dスキャナーの主な使用用途とは?購入前に知っておきたいポイントも解説

3Dスキャナーは、対象物のサイズや形状などをデータ化する機器です。従来のようにアナログの図面に書き起こすのとデータ化するのとでは、どのような違いがあるのでしょうか。また、どのような用途で3Dスキャナーを使うのか気になる方が多いでしょう。そこで今回は、3Dスキャナーの主な使用用途と購入前に知っておきたいポイントについて詳しくご紹介します。

3Dスキャナーの主な使用用途

3Dスキャナーは、主に次の用途で使用します。

製品の検査・測定

3Dスキャナーは、製品の測定や検査に使用します。スキャンした3Dデータを3DCADデータと比較し、幾何公差のレポートもできます。また、製品の仕上がりの状況も可視化できるため、不具合が起きている箇所をスムーズに把握できる点もメリットです。

リバースエンジニアリング

リバースエンジニアリングとは、対象物の観察や測定、分解、解析などを行い、メカニズムや製造方法などを調査することです。3Dスキャナーを使えば、仕様書がない自社製品を解析し、より良い製品の開発やリニューアルなどに役立てることができます。また、手作業で作られた金型や試作品などの3DCADデータの作成もリバースエンジニアリングと言えます。

模型の作製

建造物、人物の模型・フィギュアの作製にも役立ちます。複雑な形状をしている部分も3Dスキャナーで正確に読み取ることができます。

テクスチャの3Dデータ化

革製品や天然木の製品など、特徴的なテクスチャも3Dスキャナーでデータ化できます。また、取得したテクスチャのデータを3DCADデータと組み合わせれば、そのテクスチャを採用した製品の造形も可能です。

3Dスキャナーを購入する際に知っておきたいポイント

3Dスキャナーの用途が自身の目的と合致していたことを確認しても、すぐに購入を判断してはいけません。次のポイントを押さえて、3Dスキャナーが必要かどうか見極めましょう。

3Dスキャナーが対応していないものもある

3Dスキャナーは幅広い対象物のスキャンが可能ですが、スキャンできないものもあります。例えば、接触式3Dスキャナーはセンサーやプローブを対象物に接触させる必要があり、複雑な形状でこれらを接触させられないものはスキャンできません。

また、非接触式3Dスキャナーは、黒いものや透けているもの、光沢のあるもの、鏡面のもののスキャンが不可能です。

スキャンデータの後処理が必要

3Dスキャナーでスキャンしたデータは、そのままでは使用できません。スキャンしたデータには、実際には存在しない凹凸や穴があったり、データが不足していたりする場合があります。そのため、専用ソフトによる後処理が必須です。

また、ピンポイントでデータを取得したい場合は、不要な部分の削除も必要です。さらに、3DCADソフトで編集したい場合は、追加での処理も必要になります。

使用用途に応じて選ぶ必要がある

3Dスキャナーの種類やスキャン方式に応じて、得意・不得意があります。例えば、高精度の測定を求めるのであれば、据え置き型の非接触式3Dスキャナーや接触式3Dスキャナーを選ぶことが大切です。

また、製品によって取得できるデータの解像度も異なります。解像度が低いものだと、高精度な3Dデータにはなりません。さらに、ソフトウェアとの組み合わせも考える必要があります。このように、3Dスキャナーを選ぶ際に見るべきポイントは多いため、まずは使用用途を明確にして、求める条件を整理することが重要です。

ハンディタイプは精度に差が出やすい

ハンディタイプの場合、操作する人の技術によって精度に差が出やすい点に注意が必要です。1回のスキャンでは全データの取得ができないため、さまざまな角度からスキャンする必要があります。その際に見落としがあったり、複雑な形状のところを正しくスキャンできなかったりすれば、再スキャンが必要になるでしょう。

何度もスキャンしているうちに技術は向上するものですが、使いやすい3Dスキャナーを選ぶことも大切です。実機をレンタルして、実際に使ってみましょう。複数の担当者が使用してみて、使いやすく精度が高いものを選ぶことがポイントです。

まとめ

3Dスキャナーの主な用途は、リバースエンジニアリングや模型作製に必要なデータの取得です。用途に応じてベストな種類、スキャン方式が異なるため、使用用途を明確にすることが先決です。どのような3Dスキャナーを選べばよいかわからない場合は、業者に相談することをおすすめします。

ヤマイチテクノでは、使用用途をヒアリングしたうえで、最適と考えられる3Dスキャナーをご提案いたします。実機レンタルにも対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

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