3Dスキャナーの市場規模が大幅に拡大!2028年には15億米ドル到達へ

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2023/10/18

3Dスキャナーの市場規模が大幅に拡大!2028年には15億米ドル到達へ


 
株式会社グローバルインフォメーションは、3Dスキャナーの市場規模調査レポートの販売を開始しました。
今回は、レポートの内容を踏まえ、3Dスキャナーの市場規模や今後の展望などについて詳しく解説します。

3Dスキャナーの市場規模は2028年には15億米ドルに

3Dスキャナー市場は、2023年の11億ドルから2028年にかけてCAGR(年平均成長率)6.9%で成長し、2028年には15億ドルへ到達することが見込まれています。
その背景として挙げられるのがインダストリー4.0です。
 
これは、製造業、IT、および関連するすべての活動を結びつけ、スマートファクトリーを実現するための新たな段階を指します。
スマートファクトリーは、デジタルテクノロジーを活用して、製造プロセスを迅速かつ効率的に管理するものです。
そうして、資産の最大活用、生産停止時間の最小化、労働効率の改善など、生産性向上を追求します。
 
3D計測システムや3Dスキャナーは、スマートファクトリーの実現に不可欠です。
これらのテクノロジーは、製造現場において製品の寸法測定、品質管理、プロトタイピング、デザインの改善など多岐にわたる用途に活用されています。
 
3Dスキャナーは非常に高精度で、短時間で物体のデジタルモデルを生成でき、製品の品質向上を実現します。
スマートファクトリーの進化により、3D計測システムや3Dスキャナーの需要は、研究開発段階からエンドユーザーまでのバリューチェーン全体で拡大しています。

構造化光スキャナーの需要が拡大

構造化光スキャナーは、カメラやセンサーを活用して、対象物に光パターンを投影し、その反射パターンの歪みを検出します。
この高度な光学的技術により、対象物の精密なデジタルモデルを生成することが可能です。
 
構造化光スキャナーは通常の1点ずつのスキャンではなく、複数の点またはフィールド全体を同時にスキャンできます。
これにより、迅速なデータ収集が可能なため、生産効率が向上します。
 
また、対象物やスキャナーの動きによる歪みを最小限に抑えることができます。
これは、高速で移動する対象物や振動がある場面でも高精度なスキャニングが可能であるためです。
 
航空宇宙・防衛関連企業では、航空機のメンテナンスや修理などに3Dスキャンを活用しています。
 
これらの事情により、構造化光スキャナーの需要が拡大しており、結果として3Dスキャンの需要も拡大することになりました。

アジア太平洋市場で特に需要は伸びている

アジア太平洋市場における3Dスキャナー市場は大きく拡大しています。
日本は高度な技術を持つ国として知られ、自動車産業、航空宇宙産業、医療産業などで3Dスキャナーが使用されています。
特に、自動車産業における品質管理や設計プロセスでの3Dスキャンの需要が高まっています。
 
中国は製造業の中心地として急速に成長しており、自動車、電子機器、航空宇宙など幅広い分野で3Dスキャナーが使用されています。
政府のサポートと共に、製造業の自動化が進行していることで需要が増加しています。
 
インドは急成長する経済とインフラ開発における進展により、3Dスキャナー市場が成長しています。
特に建設、不動産、およびインフラプロジェクトの管理において3Dスキャン技術が活用されています。
 
韓国は高度な技術産業で知られ、半導体製造などの分野で3Dスキャナーが使用されています。
製造プロセスの精度向上や品質管理の効率化に利用されています。

3Dスキャンの今後の展望

3Dスキャンは今後どのような進化を遂げるのでしょうか。今後の展望について解説します。

成長

3Dスキャン業界は引き続き成長すると予測されています。
製造、建設、医療、エンターテインメント、自動車、航空宇宙など、多くの産業で3Dスキャン技術が利用されており、新たな市場やアプリケーションの開拓が期待されます。

精度と速度の向上

3Dスキャン技術の精度とスキャンスピードは向上し続けており、より高品質なスキャンが可能になっています。
さまざまな用途での正確な測定やモデリングが可能になり、作業効率が向上します。

産業向けのカスタマイズ

産業用途に特化した3Dスキャンソリューションが増えています。
たとえば、製造業向けの品質管理ソリューションや医療業界向けのカスタムプリントソリューションなど、特定のニーズに対応するための製品が提供されています。

AIとの統合

人工知能(AI)との統合が進み、3Dスキャンデータの解析や処理が自動化されます。
AIは異常検出、パターン認識、スキャンデータの最適化などに活用され、スキャンプロセスの効率化を実現します。

拡張現実(AR)との結合

3Dスキャン技術は拡張現実(AR)やバーチャル現実(VR)と結びつけられ、より没入型のエクスペリエンスを提供するために使用されます。
この結合により、エンターテインメント、教育、訓練、視覚化などの領域で新たな可能性が広がります。

まとめ

3Dスキャナーの市場は拡大し続けており、現時点では停滞する時期は予測できません。
現状、需要が縮小する要因は見当たらないため、しばらくは拡大し続けるものと予測できます。
 
ヤマイチテクノでは、3Dスキャナーの販売代理店として業種や目的などに適した製品をご提案しております。興味のある方はまずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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