3Dスキャナーの活用シーン|業界別に導入のメリットについて解説

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2023/02/21

3Dスキャナーの活用シーン|業界別に導入のメリットについて解説

3Dスキャナーは、さまざまな業界で導入が進められています。
自身の業界において3Dスキャナーが活用できるのかどうか気になっている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、3Dスキャナーの活用シーンを紹介するとともに、導入のメリットについても解説します。

3Dスキャナーの活用シーン

3Dスキャナーは次のようなシーンで活用されています。

品質管理

3Dスキャナーで対象物の点群データを取得し、専用ソフトで3Dモデル化することで、製品が規格に合っているかどうか検査しやすくなります。
手作業だと細かな部分まで把握できず、問題を見落としてしまうケースが少なくありません。

3Dスキャナーを使えば品質管理の精度と効率化が可能です。

リバースエンジニアリング

リバースエンジニアリングとは、他社の既存製品を分解したり機構を調べたりすることで、自社製品の開発に役立つ情報を入手することです。
3Dスキャナーを使えば、他社製品の細かな部分まで速やかにスキャンできます。

また、複数製品も容易かつ短時間でスキャンできるため、結果的に自社製品の開発にかかる時間が短縮されます。

金型の再作成

金型を再デザインする場合、最初から作るよりも既存の金型を3Dスキャンした方が設計の時間が短くなるため、製品開発の時間短縮につながります。
また、金型を長期間使用すると形状が変化することがありますが、設計図と3Dデータを照合させることで修繕すべき箇所を短時間で把握できます。

建築・土木業界

建築・土木業界では、ICT化推進の一環として3Dスキャナーの導入が活発化しています。
従来では平面の図面を用いて工事計画を進めていましたが、それでは脳内で立体的な映像をイメージするという余計な工程が発生します。

3Dスキャナーで取得した点群データから専用ソフトで3Dモデルを作製すれば、より高精度に現場の状態を把握できるのです。
また、設計だけではなくレイアウトの変更が可能かどうかも判断しやすくなり、品質向上や工期の短縮などにもつながります。

文化財・歴史的建造物の保全

文化財や歴史的建造物は後世に残すべきものですが、経年劣化や台風、火事といった自然災害によって大きく破損したり倒壊したりする場合があります。
このような場合は図面に基づいて修復・復元することが試みられますが、図面が失われているケースが少なくありません。

そこで、3Dスキャナーで文化財・歴史的建造物の3Dモデルを作製しておき、修繕・復元に役立てる取り組みが行われています。
3Dデータは劣化しないうえに第三者へ容易に共有できるため、デジタルアーカイブ化して研究や学習に役立てることも可能です。

プラント工場

プラント工場は、度重なる増設によって従来の図面と実物に大きな差が生じるケースがあります。
その度に測量するのには時間的・人的コストがかかります。
3Dスキャナーを活用すれば速やかに現在の状態を3Dモデルで把握し、作業時間の短縮や事故リスクの軽減などを実現できるのです。

また、プラント工場の測量ではどうしても高所作業が必要になりますが、3Dスキャナーを使えば離れた場所から安全にスキャンできます。
このように労災のリスクを大きく減少できる点もメリットと言えるでしょう。

橋梁

国土交通省によると、日本の橋梁は約70万で、そのうち約2割が建設から50年が経過しています。
10年後には43%、20年後には67%で増加すると予想されています。
これだけ多くの橋梁の点検・修繕は、手作業では間に合わないうえに、高所作業車の利用、足場を組むなどに時間とコストもかかります。

そこで注目されているのが3Dスキャナーです。
3Dスキャナーを使えば離れた場所から橋梁の3Dデータを取得できるため、作業員の安全確保や人的コストの削減につながります。

医療業界

3Dスキャナーは、医療業界でも用いられています。

人間工学に基づいた補装具やオーダーメイドの矯正器具、歯科インプラントなどの事前検査・測定に使用することで、より高度で安全性が高い技工物を作製できます。

エンターテイメント

3Dスキャナーは、現実世界の物体、人物などをスキャンすることでリアルな3Dモデルを作成できます。
例えばゲームにおいて、実在する人物を模倣したキャラクターを作成する際に、実物を3Dスキャンして精度を高めることができます。

また、近年注目を浴びているVRにおいても、実物を3Dスキャンしたものを取り入れることで、没入感の向上も期待できるでしょう。

3Dスキャナーの活用方法はプロに相談

3Dスキャナーをどのように活用すべきか、活用できる業務はあるのかなどについては、プロに相談することをおすすめします。
用途に適した3Dスキャナーの選び方、導入方法のアドバイスなども受けることができます。

まとめ

3Dスキャナーは幅広い業界で活用されており、今後はますます導入企業が増えることが見込まれています。
ヤマイチテクノでは、3Dレーザースキャナーの選び方や導入、アフターサポート、3Dプリンターのご提案などすべて対応しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

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