3Dプリンターの初期費用はどれぐらい?造形方式別に相場を解説

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2023/03/20

3Dプリンターの初期費用はどれぐらい?造形方式別に相場を解説


 
3Dプリンターは、医療や製造業などで幅広く用いられています。
3Dプリンターは性能に応じて初期費用が大きく異なるため、大体の目安を知っておくことが大切です。
 
また、目的を踏まえたうえで、費用と性能のバランスがとれた3Dプリンターを選びましょう。
この記事では、3Dプリンターの初期費用について、造形方式別に相場を解説します。

3Dプリンターの初期費用

3Dプリンターを導入する際に必要なものと、それぞれの価格相場について詳しくみていきましょう。

3Dプリンター本体

3Dプリンターの本体価格は、対応サイズ・材料、造形方式、その他のオプション機能などで異なります。
数十万円のものから2,000万円以上のものまで、幅広い価格帯となっています。

造形に使う材料

3Dプリンターを使用するには、造形に使う材料も同時に購入しなければなりません。

材料の価格は、その種類や機能、用途などで異なります。

複雑な形状のものを造形するために必要な材料は、それだけ価格が高い傾向があります。

付属品

プラットフォームやノズル、トレイなどの付属品は3Dプリンターの本体価格に含まれますが、使用する材料によってはオプションとして追加購入が必要です。

価格相場は数千円~数万円程度です。

パソコン

3Dプリンターは、3Dデータから造形物を作製します。

その3Dデータを管理・編集するために必要な専用ソフトをパソコンにインストールする必要があります。

3Dプリンターの利用に必要なパソコンのスペックはそれほど高くなく、8万円程度~15万円程度のもので十分に対応可能です。

後処理用機器

後処理用機器は、造形後の洗浄やサポートの除去に必要な機器です。

機種によっては別途購入が必要となり、価格は種類によって大きく異なります。

後処理溶剤

後処理溶剤は、後処理用機器で洗浄やサポートの除去を行う際に使用する溶剤です。

価格相場は数千円~数万円程度です。

年間保守費用

年間保守費用は、機種やメーカーによって大きく異なります。
保障内容も数ヶ月~1年間の無償修理保証、初年度の保守費用無料などさまざまです。
3Dプリンターの価格が高くなればなるほどに年間保守費用も高くなる傾向があります。

また、ハイエンド機器は保守費用が含まれている場合もあるため、購入時に確認が必要です。

トレーニング費用

3Dプリンターの種類によっては、トレーニングを受ける必要があります。
トレーニング費用は3Dプリンターの本体価格に比例して高くなります。
トレーニングを受けない方法もありますが、取扱説明書を読むだけでは理解が難しい部分があるため、トレーニングは必須と考えましょう。

このように、3Dプリンターの初期費用の大部分は本体価格が占めます。
造形物が大きい場合は材料費によってランニングコストが高くなる点に注意しましょう。

3Dプリンターの造形方式別の初期費用

3Dプリンターの初期費用は、造形方式によって大きく異なります。
造形方式別に初期費用の相場を詳しくみていきましょう。

熱溶解積層法

熱溶解積層法は、熱で溶ける樹脂を押し出して積み重ね、造形物を作る方式です。
初期費用は数万~数千万円と非常に幅広く、3Dプリンターの対応サイズによって初期費用が異なります。
100万円以下のものは材料が本体価格に含まれているものが多く、100万円以上のものは付属品や保守費用などが別途かかる傾向があります。

光造形(SLA/DLP)

光造形方式は、液体の材料を用いて造形する方式です。
洗浄や二次硬化のための後処理用機器が必要になります。
初期費用は30万円以下~300万円以上と幅広く、3Dプリンターの本体価格も数万円~数百万円とピンキリです。

インクジェット3Dプリンター

インクジェット方式は、紫外線の照射によって硬化するレジンを積み重ねて造形する方式です。
3Dプリンターの中ではハイエンド機器に属し、初期費用は300万円~5,000万円程度です。
本体価格も数百万円~数千万円と幅広くなっています。

SLSレーザー焼結

SLSレーザー焼結方式は、粉末材料をレーザーで焼結させることで造形する方式です。

従来は数千万円のものが主流でしたが、近年は数百万円程度のものも登場しています。

価格相場は500万円以下~2,000万円以上です。

まとめ

3Dプリンターの初期費用の大部分は、本体価格が占めます。
そのため、初期費用は3Dプリンターの本体価格+数万~数十万円と見込むとよいでしょう。
ただし、造形するものが大きくなればなるほどに必要な材料も増えるため、それだけランニングコストが高くなります。

3Dプリンターの導入を検討されている方は、ヤマイチテクノまでお気軽にご相談ください。
3Dプリンターの種類や機能などの条件を踏まえ、予算に合ったものをご提案いたします。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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