3Dボディスキャニングは、身体の形状データを取得することで、サイズ測定や製品開発などに活かされる技術です。
多くの業界で注目を集めており、今後はスタンダードな技術として活用されるようになる可能性があります。
 
今回は、3Dボディスキャニングの特徴や仕組みから活用シーンまで紹介します。

3Dボディスキャニングは、人体全体または身体の個々の部分をデジタル形式でキャプチャし、3次元のデータを生成するプロセスです。
この技術は、ファッション、医療、エンターテインメント、フィットネス、製造業などの分野で活用されています。

3Dボディスキャナーには、次のような種類があります。

3Dスキャンブースは、スペース内に設置されたスキャナー、センサー、デジタル一眼レフカメラなどのハードウェアと、それを制御してデータを処理するソフトウェアから成り立っています。
ブース内で全身のスキャンを行うことができます。スキャニング技術者が操作し、被写体は特定のポーズをとります。

家庭用ボディスキャナーは、個人向けに設計されたコンパクトなデバイスで、身体のスキャンや測定を行うのに使用されます。
スマートフォンのアプリケーションと組み合わせて使用するものが一般的です。
 
体重、体脂肪率、筋肉量などを測定できるため、フィットネスや健康管理において活用されています。

モバイルフォン向けボディスキャンアプリは、スマートフォンに搭載されているカメラや最新の3Dセンサー、AIアルゴリズムなどのテクノロジーを利用して、ユーザーの身体データを取得するものです。
 
自身の身体測定データを収集し、体重、体脂肪率、筋肉量などの変化を確認できます。

3Dボディスキャンは、さまざまな用途に活用されています。

主な活用シーンについて詳しく見ていきましょう。

3Dボディスキャンで顧客の身体測定データを収集することで、カスタムメイドの衣類やアクセサリーの製作に役立てられています。
オンラインショップにおいても、3Dボディスキャンによって取得したデータを元にフィッティングすることで、サイズが合わないリスクを軽減できます。

3Dボディスキャンは、整形外科医やリハビリテーションの専門家によって、患者の身体の変化や進捗をモニタリングするために使用されています。

手術前後の比較や補装具の設計にも役立ちます。

体重、体脂肪率、筋肉量などのデータを収集し、トレーニングの効果を追跡するのに役立ちます。

結果として健康管理がしやすくなります。

3Dボディスキャンによって身体のデータを取得し、それをもとにフィギュアを3Dプリントする方法があります。
記念品や誕生日プレゼントなどとして人気があります。

車両、家具、工具などの製品設計において、ユーザーの身体測定データを取得し、製品開発に活用する流れがあります。
例えば椅子は人の身体の形状に合わせて作製することで、座り心地が向上します。

3Dボディスキャンで取得したデータをもとに、バーチャルリアルワールドやゲーム内のキャラクターを作成します。
プレイヤーの外見をゲーム内に反映させ、個々のキャラクターをカスタマイズすることも可能です。
実際に、ハリウッド俳優を3Dボディスキャンし、ゲームの主人公とした事例もあります。

3Dボディスキャンは、生体認証の機能の1つとして、施設やデバイスへのアクセス管理に利用されています。
指紋や虹彩スキャンと同様に、身体の形状を認識し、データと照合することでアクセスの可否を判断します。

まずは、どのような目的で3Dボディスキャニングを導入したいのかを明確にします。
例えば、ファッション業界でのカスタムメイドの衣料品の製作、医療における補装具の製作、フィットネストラッキングなど、用途によって必要な機能や精度が異なります。
 
3Dスキャナーを取り扱う業者は、用途や予算に応じて適切なデバイスの提案が可能です。
フルボディスキャン用のブース、ハンディタイプのスキャナー、モバイルアプリなど、用途に合ったハードウェアを提案してくれます。

3Dボディスキャニングは、ファッションやフィットネス、医療など、さまざまな分野で活用されています。
 
ヤマイチテクノでは、3Dボディスキャニングを導入する目的に応じて必要な機能を確認し、最適と考えられる機器をご提案いたします。
また、ご予算を踏まえて複数の機種のご提案も可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。