3Dレーザースキャナーでスキャンしたデータをパソコン上で事故をリアルに再現

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2022/11/10

3Dレーザースキャナーでスキャンしたデータをパソコン上で事故をリアルに再現

3Dレーザースキャナーは、工業や産業、医療など、さまざまな分野で急速に普及しています。
近年、41都道府県の県警において、3Dレーザースキャナーを使用していることが公表されました。
事故現場をスキャンし、データを組み合わせて再現図を作成しています。

また、交通事故の実況見分をパソコン上で行い、事故が起きた原因や被害者と加害者、車両などの位置関係を導き出す鑑定方法を大阪府警が確立させました。
今回は、3Dレーザースキャナーでスキャンしたデータをパソコン上で活用した事例について詳しく解説します。

大阪府警が3Dレーザースキャナーの利用を公表

大阪府警は、3Dレーザースキャナーを使用して、交通事故の実況見分をパソコン上で行っていることを公表しました。
実況見分は現場に足を運んで行うものですが、3Dレーザースキャナーで取得したデータから事故現場を再現すれば、パソコン上で実況見分を行えます。

交通事故が起きた際の車両速度や車両同士の位置関係などを導き出すことで、事故原因や経緯などを確認します。

3Dレーザースキャナーを活用するメリット

3Dレーザースキャナーを活用することで、次のようなメリットを得られます。

交通整理の負担を軽減できる

実況見分を行う際は、必要に応じて交通整理をします。

その結果、渋滞が起きたり別の道へと誘導したりと時間や手間がかかります。

3Dレーザースキャナーで取得したデータをパソコン上で処理して事故現場を再現すれば、現場に行って実況見分をする必要はありません。

 

交通整理における県警や地域住民への負担を大きく軽減できます。

実況見分は複数回行う場合もありますが、パソコン上であれば何回でも気軽に行えます。

執拗なあおり運転の検証もできる

執拗なあおり運転は数百メートル以上にわたり行われることもあり、車の細かな動きを把握する必要があります。
このような時間と手間がかかることも3Dレーザースキャナーを活用すれば、時間と手間を削減しつつ高精度に検証できます。

あおり運転は社会問題になりつつある中、いかに実況見分を効率的かつ精密に行うかが焦点となっています。

現場に再びスキャンしに行く必要がない

3Dレーザースキャナーは、どのようなものでもスキャンできるわけではなく、データを処理する際に穴が見つかることがあります。
その際に、現場へ再スキャンしに行く必要はありません。
データを簡単に修正することで、問題なく事故現場を再現できます。

写真を組み合わせて事故現場を再現する場合、足りない情報があれば再び現場に足を運んで写真を撮る必要があります。
3Dレーザースキャナーを利用する場合は、現場に再び足を運ぶ必要はありません。

捜査に集中できる

3Dレーザースキャナーを活用し、1回のスキャンで事故現場を再現することで、捜査にリソースを集中できます。
写真をもとに事故現場を再現する場合、1日程度の時間を要します。
そうなれば、捜査に遅れが生じたり集中できなくなったりするでしょう。

3Dレーザースキャナーの基礎知識

3Dレーザースキャナーについて、基礎知識を紹介します。

3Dレーザースキャナーの仕組み

3Dレーザースキャナーは、レーザーを対象物に照射して座標データを取得することで、パソコン上に対象物を構築するための機器です。

建築物やプラントなど大型の構造物を高速にスキャンして、点群データを取得します。

点群データとは、3次元座標が含まれる点の集合体です。

 

パソコン上で寸法計測や形状確認することで、対象物の改修や3DCAD化などの用途で活用できます。

3Dレーザースキャナーは、工業や産業、医療など、さまざまな分野で活用されており、今後さらに多くの業界で導入される見込みです。

3Dレーザースキャナーの種類

3Dレーザースキャナーには、地上に設置して高精度の測量ができる「設置型」、人が背負って運べる「移動式」、車に搭載して広範囲をスキャンする「車載式」、空撮できる「ドローン搭載式」、人が手に持って使う「ハンディ式」などがあります。

3Dレーザースキャナーの購入を検討する際は、これらの種類とそれぞれの特徴を踏まえ、最適な製品を選ぶことが大切です。
自身で適切に選ぶことは難しいため、3Dレーザースキャナーを取り扱う企業に相談しましょう。

まとめ

3Dレーザースキャナーでスキャンしたデータをパソコン上で処理して、事故現場を再現できます。
県警が導入しているように、公的機関でも3Dレーザースキャナーが導入され始めています。
今後、3Dレーザースキャナーや3Dプリンターの活用は、ごく一般的なものになるでしょう。
3Dレーザースキャナーの導入を検討されている方は、ヤマイチテクノまでご相談ください。
選び方から導入のアドバイス、サポートまで対応しております。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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