3Dレーザースキャナーで人体を簡単にスキャン!そのメリットについて解説

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2022/11/14

3Dレーザースキャナーで人体を簡単にスキャン!そのメリットについて解説

3Dレーザースキャナーは、人体のスキャンにも活用できます。
主な用途は、3Dプリンターで人の身体にフィットする衣類、本物のようなゲームのアバターなどです。
人体は複雑な形状をしており、1人1人骨格や脂肪・筋肉の付き方が異なるため、手作業だと膨大な時間と労力がかかります。

そこで今回は、3Dレーザースキャナーによる人体スキャンについて詳しく解説します。

3Dレーザースキャナーの人体スキャンとは

3Dレーザースキャナーは、人体の形状や比率などのデータを速やかに取得します。
1980年代後半には、すでに3Dボディスキャンの技術が開発されていました。
昨今では、より安定したデータを得る方法として、スポーツやヘルスケアなどの分野でも3Dレーザースキャナーが活用されています。

取得できるデータは、全身のシルエットはもちろん、腕や脚、鼻、耳などにも及びます。
これら、特定の部位のデータだけをスキャンすることも可能です。
全身のボディスキャンは3Dブースやミラーとも呼ばれ、つま先から頭頂部まで全てスキャンできます。

ボディスキャンができる3Dレーザースキャナーの種類

レーザーライン三角測量や写真測量、構造化光式などの種類があり、用途に応じて使い分けます。

取得したデータは、パソコンの専用ソフトを使用して加工・修正し、3Dプリンターで出力できる状態にします。
それでは、ボディスキャンができる3Dレーザースキャナーの種類について詳しくみていきましょう。

3Dスキャンブース

3Dスキャンブースとは、身体をあらゆる確度からスキャンするためのスペースです。

スキャナーやセンサー、一眼レフカメラなどが備えられており、それぞれを組み合わせて全身をスキャンします。

人がブースを中央に立ち、特定のポーズを取ってスキャンする流れです。

 

スキャンにかかる時間はさまざまですが、数秒で完了する場合もあります。

スキャン対象が動いたり瞬きをしたりすると正しくスキャンできません。

そのため、必ずしも全ての人が対象となるわけではないのです。

ハンドヘルドの3Dボディスキャナ

ハンドヘルドの3Dボディスキャナは、個々のパーツを細かくスキャンするために使用できます。
持ち運びやすく、スキャンブースを設置できない場所でもボディスキャンが可能です。
取得した3Dデータは、専用ソフトで修正・加工して3Dプリンターで出力できる状態にします。

このような部分的なスキャンは、歯科治療で使用する補綴物、装具、眼鏡やジュエリーなどの作製に役立ちます。

モバイル版スキャンアプリ

モバイル版スキャンアプリは、スマートフォンやタブレットなどに搭載された3Dセンサーを活用氏、複数枚の写真から身体測定データを取得します。
医療やスポーツなどではなく、サイズに合った服を探したい場合など、比較的ライトな理由で使用することが一般的です。

一般ユーザーが使用することを想定しているため、企業向けのシステム・機器と比べると精度に劣ります。

3Dボディスキャンの活用シーン

3Dボディスキャンは、次のようなシーンで活用できます。

フィットネス

アスリートをスキャンすることで、ウェストラインからヒップ、顔の形、姿勢、体重まで測定できます。

また、時間経過に伴う身体の変化も確認可能なため、フィットネスによる身体への影響について客観的視点で確認できるようになります。

ファッション

ファッション業界では、最適な服のサイズを知るためにボディスキャンが行われています。

オーダーメイドのスーツを作る際も、3Dボディスキャンで細かな形状を把握することで、よりフィット感に優れたものを作ることができます。

ヘルスケア

ヘルスケアの分野では、人の身体の大きさや形状、姿勢、皮膚の表面積などをスキャンし、治療や装具の製作などに役立てられます。
わずか数秒で正確でボディデータを取得できるうえに、測定者の技術不足によって精度が低下することもありません。

また、レントゲン撮影やMRI、超音波検査などで取得したデータと組み合わせることで、さらに高精度なデータとして活用できます。
人の生命に関わることもあるヘルスケア分野では、より精度が高い3Dレーザースキャナーが求められるでしょう。

まとめ

3Dレーザースキャナー、ボディスキャンはファッションやヘルスケア、映画の撮影、ゲーム開発など、さまざまな分野で活用されています。
手作業での測定は、測定者の技術によって精度に差が生じます。
デジタル機器を使えば、測定者による精度に大きな差は生じません。
これらのメリットを踏まえ、3Dレーザースキャナーの導入を検討している方は、ヤマイチテクノまでお気軽にご相談ください。

用途やメリットなどについてご説明するとともに、最適と考えられる機器をご案内いたします。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
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