3Dレーザースキャナーのタイプ別のメリット・デメリットを紹介

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2023/10/20

3Dレーザースキャナーのタイプ別のメリット・デメリットを紹介


 
3Dレーザースキャナーには、地上据置型やドローン型、ウェアラブル型などがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、目的や用途などに応じて選ぶことが大切です。
 
今回は、3Dレーザースキャナーのタイプ別にメリット・デメリットについて詳しく解説します。

3Dレーザースキャナーには接触式と非接触式がある

3Dスキャナーには、接触式と非接触式の2つの方式があります。
接触式3Dスキャナーは、対象物に物理的にセンサーやプローブ(探針)を接触させ、対象物表面の点の3次元座標を計測します。
プローブが物体に接触する位置を記録し、その情報から対象物の形状を再構築します。
 
高い精度でデータを取得できますが、物体への接触が必要であるため、デリケートな対象物には適していません。
また、計測に時間がかかることがあります。
 
非接触式3Dスキャナーは、物体に対して接触せずに、光やレーザーを使用して物体表面をスキャンし、その反射や投影パターンから三次元データを生成します。
非接触式スキャナーには主に光投影法とレーザー切断方式があります。
 
光投影法は特定のパターン光を対象物に投影し、そのパターンの歪みを検出して形状を計測します。
高速でスキャンできますが、明るい環境での使用が制限されることがあります。
 
レーザー切断方式はスリットレーザー光を対象物に当て、反射光を受けて距離情報を取得します。
高精度で、明るい場所での使用や光沢のある物体にも適しています。

3Dレーザースキャナーのタイプ別のメリット・デメリット

3Dレーザースキャナーのタイプには、地上据置型やドローン型、ウェアラブル型などがあります。
それぞれのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

地上据置型

地上据置型の3Dスキャナーは、精度が高く、三脚に設置することで使いやすいタイプです。
高い精度で計測できるため、精密な測量や計測作業に適しています。
また、設置およびスキャン作業を簡単に行えるため、スキャンの専門知識を持っていない人でも利用できます。
また、中距離から長距離までさまざまなモデルがあり、対象物の距離に応じて使い分けることが可能です。
 
一方、計測ポイントごとに機器を設置する必要があるため、スキャン作業に時間がかかることがデメリットです。
また、複雑な場所や入り組んだ構造の対象物をスキャンする際には、多くの測量ポイントが必要になり、作業時間がさらに増えます。
 
地上据置型の3Dスキャナーは、土木や建築業界など多くの分野で使用され、高い精度が求められる測量や計測作業に適しています。
高速スキャンが可能なモデルもあるため、速度と精度の両方を重視するユーザーに向いているでしょう。

ドローン型

ドローン型の3Dスキャナーは、空から広範囲を素早くスキャンできるため、大規模な地域や工事現場の測量に適しています。
また、地上の障害物や地形の影響を受けずにスキャンできるため、正確な測量データを取得できます。
 
一部のドローン型の3Dスキャナーはグリーンレーザーを搭載しており、水中の対象物の測定も可能です。
 
一方、ドローンは飛行させるための技術と訓練が必要であり、屋内での使用には向かない点がデメリットです。
また、レーザーは障害物を貫通しないため、物体の裏側をスキャンできません。
 
さらに、ドローンを飛行させる際には、場所や国によっては飛行許可やドローンの登録が必要な場合があり、手続きが煩雑な点にも注意が必要です。

ウェアラブル型

ウェアラブル型の3Dスキャナーは、移動しながらスキャンできるため、広範囲でも測定しやすい点がメリットです。
森林や入り組んだ場所などでの測量に有用です。
 
また、繁華街や交通の制約がある場所でも、ウェアラブル型の3Dスキャナーを使えば移動しながらデータを収集するので、周囲への影響を最小限にできます。
 
一方、移動しながらスキャンするため、地上据置型に比べて精度が低い点がデメリットです。
特に高精度なデータが必要な場合は他のタイプの3Dスキャナーの方が向いているでしょう。
また、対象物に近づかないと精度が低下するため、適切な距離を保つ必要があります。

まとめ

3Dレーザーのスキャナーのタイプによってメリットとデメリットが異なります。
それぞれの特徴を踏まえ、最適なタイプを選ぶことが大切です。
しかし、どの3Dスキャナーを選ぶべきかわからず悩む方も多いでしょう。まずは、プロの業者に相談することをおすすめします。
 
ヤマイチテクノでは、3Dレーザースキャナーのタイプ別の特徴やメリット・デメリットを踏まえ、用途や予算、希望の条件などをヒアリングしたうえで製品をご提案しております。
どの3Dスキャナーを選ぶべきかわからない方は、ヤマイチテクノまでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
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