3Dレーザースキャナーの種類は?それぞれのメリット・デメリットを解説

【ヤマイチテクノ】大阪・東京・名古屋

  • 3D

2023/06/14

3Dレーザースキャナーの種類は?それぞれのメリット・デメリットを解説

 

3Dレーザースキャナーは、レーザー光を発射し、物体に当たった光をセンサーで受信することで計測を行います。

物体から反射した光の飛行時間や位相差を計測することで、物体の形状や位置、距離などのデータを取得します。

この3Dレーザースキャナーには種類があり、それぞれメリットとデメリットが異なります。

 

今回は、代表的な3Dレーザースキャナーの種類別にメリットとデメリットについて詳しく解説します。

3Dレーザースキャナーの種類(1)「地上据置型」

地上据置型の3Dレーザースキャナーは、土木・建築業などで利用されています。
その高い精度が魅力であり、建築物の計測や構造診断、道路や鉄道の測量、環境調査など、高精度が求められるさまざまな計測作業において活躍しています。
測量時間が課題となる場合もありますが、最近では高速タイプも開発されています。

 

地上据置型の3Dレーザースキャナーのメリットとデメリットは次のとおりです。

メリット

  • ●高精度のため、微細なディテールや形状の計測においても優れた結果を得られる
  • ●三脚に設置することで安定した環境下での計測が可能になり計測の質が高まる
  • ●中距離タイプや長距離タイプなどのさまざまなタイプがあり、測定物との距離やサイズなどに応じて使い分けることができる

デメリット

  • ●スキャンポイントごとに機器を設置する必要があり、準備に時間がかかる
  • ●入り組んだ場所や複雑な環境では、測量ポイントの数が増え、作業時間も長くなる
  • ●障害物の多い領域では、計測の際にさらなる注意が必要

3Dレーザースキャナーの種類(2)「ドローン型」

ドローン型の3Dレーザースキャナーは、広範囲な測量が素早く行えるため、大規模な工事現場や橋梁の点検などで活用されています。
また、現在の状態と完成時の状態を比較するのにも有用です。
そのほか、航空写真や計測データを組み合わせることで、工事の進捗状況の可視化や設計の精度向上にも役立ちます。

 

ドローン型の3Dレーザースキャナーのメリットとデメリットは次のとおりです。

メリット

  • ●広範囲を素早く測量できるため、大規模な工事現場や広大な土地の測量に適している
  • ●空中から撮影するため、地上の障害物の影響を受けにくく、正確な計測が可能
  • ●グリーンレーザーを搭載したタイプの場合、水中の計測も可能

デメリット

  • ●空中での飛行が必要なため、扱いが難しく、屋内のスキャンには向いていない
  • ●障害物を貫通不可のため、物体の裏側の計測はできない
  • ●飛行には各国の航空法や地域の規制があり、適切な認可や許可を取得する必要がある

3Dレーザースキャナーの種類(3)「ウェアラブル型」

ウェアラブル型の3Dレーザースキャナーは、人が背負って移動しながら使用できるため、入り組んだ場所での測量に特に優れています。
例えば、森林の調査や林業管理、山岳地帯の地形モデリングなどで活躍します。
ただし、精度が必要なケースや近距離の計測では、地上据置型の方が向いているでしょう。

 

ウェアラブル型の3Dレーザースキャナーのメリットとデメリットは次のとおりです。

メリット

  • ●移動しながらスキャンできるため、広い範囲でも測量が容易
  • ●入り組んだ場所にも対応できるため、森林や山岳地帯などの地形が複雑な場所の撮影も可能
  • ●人の多い繁華街や交通の制約がある場所でも、測量中の交通規制や人の誘導などを行わずにスキャンできる

デメリット

  • ●地上据置型に比べると精度が低く、移動しながらのスキャンでは機器の振動や位置の変化が影響して精度が落ちることがある
  • ●計測距離にある程度近づかないと精度が低下する

3Dレーザースキャナーを選ぶときのポイント

3Dレーザースキャナーは、測定範囲や精度、対応できる使用環境、操作性などをチェックして選ぶことが大切です。
さまざまな業者が提供していますが、取り扱っている機器は異なります。
また、アフターサポートやレンタルの有無、価格などにも差があるため、3Dレーザースキャナーの購入先は慎重に選びましょう。

まとめ

3Dレーザースキャナーには、今回ご紹介した「地上据置型、ドローン型、ウェアラブル型」を代表に様々な種類のものがありますが、
それぞれ精度や対応できる環境などが異なるため、それぞれの違いを十分に確認したうえで最適な3Dレーザースキャナーを選びましょう。
その際は、専門家から機器選びのアドバイスを受けると、失敗のリスクを抑えることができます。

 

ヤマイチテクノでは、多種多様な3Dレーザースキャナーを取り扱っております。
使用環境や目的などを踏まえ、最適と考えられる3Dレーザースキャナーをご提案いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
ヤマイチテクノでは、豊富な種類の3Dレーザースキャナーをご用意しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
ヤマイチテクノは幅広い「3D技術」でお客様のご要望を叶えるお手伝いをいたします。