3Dレーザースキャナーを活用できる業界・分野は?活用方法も詳しく解説

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2023/05/02

3Dレーザースキャナーを活用できる業界・分野は?活用方法も詳しく解説

3Dレーザースキャナーは、製造業や建築業、医療業など、さまざまな業界・分野で活用されています。
活用方法からは、自社のビジネスに導入する際のヒントが見つかるでしょう。
この記事では、3Dレーザースキャナーを活用できる業界・分野について、詳しく解説します。

3Dレーザースキャナーを活用できる業界・分野

3Dレーザースキャナーは、次の業界・分野で活用されています。

製造業「品質検査」

製造業界の品質検査において、3Dレーザースキャナーが活用されています。
物体の形状や寸法を高精度で測定することで、金型の寸法が設計図面と一致しているかどうかを確認したり、部品の寸法が正確に作られているかどうかを検査したりできます。

製造業「リバースエンジニアリング」

製造業界のリバースエンジニアリングにおいて、3Dレーザースキャナーが活用されています。

リバースエンジニアリングとは、既存の製品やシステムを分解・解析して、設計情報を取り出す技術のことです。

製品やシステムの機能や動作原理を深く理解できるほか、製品やシステムの動作やインタフェースを解析することで互換性のある新しい製品やシステムの開発に役立ちます。

医療業界

医療業界では、3Dレーザースキャナーで顔や体の形状を測定し、パーソナライズされた治療や補装具の作成に利用されています。

また、歯科医療においては患者の口腔内を3Dスキャンし、矯正治療や義歯・インプラントの作製などの設計や製造に役立てられています。

建築業「3次元データを用いた設計」

建物や施設の外観、内部構造、配管・電気設備などを3Dスキャンすることで、正確なデータを収集することができます。
3DデータをCADデータに変換し、建築設計のための図面や3Dモデルの作成が可能です。

高所や複雑な地形など危険性が高い場所の測量も3Dレーザースキャナーで安全かつスピーディーに行うことができます。

自動車業界

3Dレーザースキャナーを使えば、車体やパーツの3Dモデルを高速かつ正確に生成できます。

また、デザイン変更を迅速に反映できるため、業務効率化につながります。

そのほか、車輌の部品が正確に組み立てられているか、部品の品質に問題はないかなどをチェックし、不良品率を下げることも可能です。

橋梁の点検・保全

国土交通省 道路局の
道路メンテナンス年報」によると建設から50年以上経過した橋梁の割合は、約32%です。
10年後には約57%に急増することから、点検・保全をハイペースで行うことが求められています。

3Dレーザースキャナーは非接触で測定できるため、高所や水中などの点検も容易に行えます。
そのため、作業の質や安全性の向上、効率化が可能です。

プラントや工場の改修工事

プラントや工場は、改修を繰り返すことで現況形状が元の図面形状と異なってくる場合があります。
3Dレーザースキャナーを使えば、現時点における図面を容易に取得できます。
複雑な形状や構造の部位を正確に計測できるため、手作業の測量によるコストの削減が可能です。

また、高所や危険な場所など、人が入ることが難しい場所も安全に計測できます。

文化財のデジタルアーカイブ化

3Dレーザースキャナーは、文化財の保存や修復において、重要な役割を果たしています。
文化財の三次元データを高精度かつ高速に取得し、文化財のデジタルアーカイブの作成に役立てられています。

デジタルアーカイブは、保存状態の確認や修復作業、学習などに役立つことから注目されている手法です。

航空業界

航空機の製造においては、高い精度と品質が求められます。
3Dレーザースキャナーは、製造中の部品や機体の形状や寸法を正確に測定できるため、製造工程における品質管理に活用されています。

航空機の外装や内装、エンジン、翼、フレームなど、あらゆる部位の測定が可能です。
また、航空事故が発生した場合、3Dレーザースキャナーで現場をスキャンすることで、事故の原因や経緯の解明につながることも期待できます。
さらに、事故後の航空機の損傷部位を測定し、修理に必要な部品の製作に活用することも可能です。

まとめ

3Dレーザースキャナーは、製造業や自動車業界のみならず、航空業界や医療業界、文化財など、幅広い業界・分野で活用されています。

今後、3Dレーザースキャナーがさらに広く普及し、さまざまな業界・分野で業務効率化や安全性の向上、コスト削減などのメリットを得られるようになるでしょう。

3Dレーザースキャナーの種類は、測定の目的や対象物に応じて選ぶ必要があるため、専門業者に相談したうえで購入することが大切です。

3Dレーザースキャナーのみならず、3Dプリンターのような関連機器も含め導入を検討している方も、ヤマイチテクノまでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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