3D CADが必要なデジタルエンジニアリングとは?押さえておきたいポイントを解説

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2022/09/03

3D CADが必要なデジタルエンジニアリングとは?押さえておきたいポイントを解説

3D CADは、デジタルエンジニアリングに活用できます。
デジタルエンジニアリングはどのような概念なのかご存知ない方は多いのではないでしょうか。
ここでは、デジタルエンジニアリングや3Dデータの活用に必要な行動などについて詳しく解説します。

デジタルエンジニアリングとは

デジタルエンジニアリングとは、3D CADやCAE、CAM、3Dスキャナー、3Dプリンターなどと、IoTやAIなどの最新技術を組み合わせたものづくりのことです。
そして、このようなものづくりを行う技術者がデジタルエンジニアです。

デジタルエンジニアリングのはじまりは、1990年代にアメリカのボーイング社が開発したボーイング777にデジタルエンジニアリングを活用されたことです。
航空機を構成する数十万もの部品をデジタルエンジニアリングで作製・管理し、世界中の開発工場をオンラインでつなぐことで同時に開発が進められました。

設計は3D CAD、シミュレーションはCAE、試作は3Dプリンターなど、あらゆる工程で3D技術が用いられました。
現在、これらにVRやARの技術が組み合わされることで、現実と仮想現実を融合したものづくりが広まりつつあります。

デジタルエンジニアリングには3D CADが必須

デジタルエンジニアリングには、3Dデータを作製するための3D CADが欠かせません。
しかし、3D CADの活用には知識や技術が必要なため、すぐに実務レベルで使用することは難しいでしょう。
2D CADが線を描くのに対して、3D CADは立体形状を作製します。
それだけ想像力や技術が必要なため、実務レベルで活用できるようになるまでには長い時間がかかります。

3D CADを外部教育で習得することも1つの方法

3D CADを活用できる人材を育成することが急務です。
しかし、社内に3D CADに精通した人材がいない場合、独学で学んでもらうしかありません。
それだと間違った知識を習得する恐れもあるため、 やはり3D CADに精通した人物による指導が必要です。

3D CADは外部教育で習得できます。コストがかかりますが、3D CADを実務レベルで使えるようになるまでにかかる期間を短縮できるため、トータルで見るとコスト削減につながるでしょう。
また、間違った知識を習得するリスクも大きく軽減できます。

外部教育にかかる期間は、基礎と応用にそれぞれ3~5日程度で、合計6~10日程度とされています。
ただし、外部教育を受けた従業員がすぐに3D CADを実務レベルで使えるようになるわけではありません。
外部教育で習得した内容を自己学習で昇華させる必要があります。

3D CADの失敗事例

3D CADを実務レベルで使えるように導く際は、スケジュールに注意しましょう。
業務が多忙なことで3D CADの学習時間を確保できず、業務にも支障をきたす場合があります。
3D CADを活用するためにも、数ヶ月から半年程度のイメージでスケジュールを組みましょう。

デジタルエンジニアリングの実現に必要な要素

デジタルエンジニアリングを実現するには、業務プロセスを変更しなければなりません。
3D CADを導入したものの、他部門は2D CADを中心に使用しているため、それに合わせなければならない場合、3D CADを導入したことが無駄になります。

それどころか、3Dデータと2D図面の両方を用意することで、かえって業務負担が増えるでしょう。
このような事態を防ぐためにも、2D図面は簡易的なものに変更し、いずれ完全に移行するよう他部門と連携する必要があります。

3Dデータの活用を推進する際のポイント

3Dデータの活用を推進する際は、次のポイントを押さえることで成功率が高まります。

関係部門と協力し合う

3Dデータを社内で活用するためには、業務プロセスの変更について他部門と連携して考える必要があります。
しかし、他部門に3Dデータの活用について理解を得られず、連携がうまくいかないケースもあるでしょう。
3Dデータを活用するメリットやデメリット、リスク対策などについて共有し、理解を促すことがポイントです。

他部門に理解してもらうために、経営層から指示を出してもらうのがスムーズでしょう。
企業の経営戦略の話と絡めることで、3Dデータを活用する必要性について説得力を与えることができます。

優秀なデジタルエンジニアの確保は必須

3Dデータの作製だけではなく活用までできるデジタルエンジニアは必要不可欠です。
リーダー、スペシャリストの両方の育成を進めましょう。
3Dデータを活用するメリットや会社に与える良い影響について理解することで、学習のモチベーションを高められます。

技術習得によって人事や給与に良い影響が出るように制度を整えるのもよいかもしれません。
新しいことを始めるのはなかなか負担が大きいものですが、実務レベルで使えるようになるメリットも大きいため、根気よく準備を進めることが大切です。

まとめ

3Dデータの活用には、デジタルエンジニアが欠かせません。
外部教育を活用して、優秀な人材を効率的に育成しましょう。
また、3Dデータを取得するための3Dスキャナーも欠かせません。
3Dスキャナーや3Dプリンターなどについてはヤマイチテクノにお問い合わせください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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