3DCADと3DCGは何が違うの?用途や特徴などを詳しく解説

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2022/10/21

3DCADと3DCGは何が違うの?用途や特徴などを詳しく解説


3Dモデルを作成する際は、「3DCG」と「3DCAD」の違いについて理解を深めなければなりません。
それぞれは全く異なるものであるため、混同させてしまうと3DCADや3DCGを扱う際にミスに繋がります。
この記事では、3DCADと3DCGの違いやそれぞれの特徴、用途などについて詳しく解説します。

そもそも「CAD」とは

3DCGはイメージできるものの3DCADについては全くわからない方が多いのではないでしょうか。
CADは「Computer Aided Design」の略称で、コンピューター支援設計のことです。
2DCADは平面の製図機能、3DCADは3Dモデルを作製できる機能を持ちます。

3DCADは、厳密な採寸データ必要なシーンで活用されています。
例えば、自動車の設計はわずかな狂いが積み重なることでパフォーマンスや安全性に大きな影響が生じる恐れがあります。
3DCADを使いこなすには、はめ込みの際のクリアランス、厚みの調整などのノウハウも必要です。

3DCADと3DCGの違い

それでは、3DCADと3DCGの違いについて詳しく見ていきましょう。

用途

3DCADの主な用途は、製図と機械設計です。例えば、車や電子部品、建築模型などを作ります。
2Dの図面を3Dモデルへと起こし、3Dプリンターや金型で現物を作製します。
実際に作ることができるものでなければ3DCADは活用できません。

例えば、巨大な建造物を3Dプリンターで作るのには限界があり、厚みや形状などさまざまな制約があります。

一方、3DCGの用途は、主にゲームや映像、キャラクターなどです。
CGは手描きでは難しいシーンやCGの方が見栄えが良いシーンなどに活用されます。
これらをまとめると、3DCGは主にデザイン系で使用し、3DCADは工業系で使用します。

3Dの定義の違い

2Dは縦横のみの平面、3Dはそれに高さを追加した立体です。
ただし、CADにおける3DとCGにおける3Dは異なります。
CADの3Dは、設計書として使用されるCADデータを基に正確な寸法を表現したものです。

一方、CGの3Dは映像に使用するCGデータを基に立体化し、見えない部分はデザイナーが補完します。

また、3DCGはポリゴンと呼ばれる小さな3各面で作られており、厳密な球体は作製できません。
一方、3DのCADは複雑な形状も作製できます。

3DCGの3DCADへの変換はできないものがほとんど

3DCGを3DCADへと変換できるのか気になる方は多いのではないでしょうか。
CGを実物として起こすことができれば、業界の発展にも良い影響を与えそうです。
しかし、多くのデータは造形できません。
CGは中身が空洞であったり実物に起こすには厚みが不足していたりします。

あくまでも、3DCGは見た目が良いことに注力しており、実物に起こすことは想定されていません。

3DCGの需要は高い

3DCGは、ゲームやアニメ、映画、テレビ番組内の演出など、さまざまな場面で使用されています。
そのため、3DCGの技術者は常に一定の需要があります。
そのほか、建築事務所が作製した設計図を3DCGに起こし、プレゼンのわかりやすさを高めることも可能です。

なお、3DCGは2DCGにはない「奥行き」があるため、よりハイスペックのPCが必要になります。

3Dモデルソフトの選び方

3Dモデルソフトを選ぶ際は、CADとCGのどちらを重視したいかを確認しましょう。
両方をバランスよく使えるソフトもありますが一歩踏み込んだ機能は搭載されていないものがほとんどです。

3Dスキャナーで実物をスキャンするのも1つの方法

3Dスキャナーで実物をスキャンすることで、3Dモデルを作製できます。
短時間かつ高精度でスキャンできる機種を使用すれば、業務効率化や生産性の向上に繋がります。

3Dスキャナーには、ハンディタイプと据え置きタイプ、ターゲットの有無など、さまざまな違いがあるため、十分に理解したうえで選ばなければなりません。
その際は、3Dスキャナーを扱うプロの業者に相談するのがおすすめです。

まとめ

3DCADと3DCGは用途が異なります。
どちらも産業、工業、エンターテインメントなどの分野において欠かせないものです。
それぞれの違いを踏まえて、適切に使い分けましょう。
3Dモデルは、実物をスキャンすることでも作製できます。
そのスキャンに使用する3Dスキャナーは、用途や予算などに応じて適切に選ばなければなりません。

しかし、さまざまな機種がある中で最適なものを選ぶことは難しいでしょう。
3Dスキャナーの購入を検討している方は、ヤマイチテクノまでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
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ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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