FAROの新製品「FARO® Blink™イメージングレーザースキャナー」とは?特長や仕様について解説
現場の状況を正確に記録・共有する「リアリティキャプチャー(3Dスキャナー)」は、建設業界や測量業界をはじめ、施設管理や公共インフラの維持管理など、さまざまな分野で活用が進んでいます。
なかでも注目を集めているのが、FARO®が開発した新製品「FARO® Blink™イメージングレーザースキャナー」です。
直感的な操作性と高品質なデータ取得を両立し、スキャンからクラウド共有までをスムーズに行えるこの製品は、専門知識を持たないユーザーにも扱いやすく、プロジェクトの効率化や精度向上を強力にサポートします。
本記事では、FARO® Blink™イメージングレーザースキャナーの特長や仕様、活用シーンまでをわかりやすく解説します。
FARO® Blink™イメージングレーザースキャナーとは
FARO® Blink™イメージングレーザースキャナーは、誰でも簡単に高品質なリアリティキャプチャーを行えるスキャナーです。
1回の計測時間は約25秒の短時間で完了し、360°の高解像度写真と3D点群データを組み合わせることで、現場の状況を忠実に再現できます。
FARO Streamアプリを使用することで直感的なワークフローとリアルタイムのガイドにより、初心者でも最小限の操作でプロレベルのスキャンが可能です。
クラウド処理プラットフォーム「Sphere® XG」に取得データをアップロードすれば、自動で点群処理やフィルタリングが完了します。
Sphere XGはクラウドベースなので、情報の共有や管理に優れています。
データの取得から処理・共有までを一気通貫で実現します。
FARO® Blink™イメージングレーザースキャナーの主な特長
FARO® Blink™イメージングレーザースキャナーは、現場での使いやすさとデータ活用のスピードに重点を置いたレーザースキャナーです。
誰でも扱える操作性から、高度なクラウド連携によるリアリティデータの一元管理まで、現場業務を革新する多彩な機能を備えています。
FARO® Blink™の主な特長について見ていきましょう。
【1】誰でも使える直感的な操作性
FARO® Blink™イメージングレーザースキャナーは直感的に操作できるインターフェースを採用しており、特別なトレーニングを受けていないユーザーでもすぐに使いこなせます。
スキャナー自体がリアルタイムでガイドやフィードバックを提供するため、スキャン位置のずれや失敗も防げます。
【2】プロジェクトの効率を最大化するワークフロー
FARO Stream™アプリを活用すれば、現場でスキャン状況をリアルタイムに確認可能です。
必要なエリアのデータが確実に取得されているかをその場でチェックでき、無駄な再スキャンを防ぎます。
また、点群データの自動登録やフィルタリング、オルソ画像の生成機能により、データ処理の手間も大幅に削減されます。
【3】クラウド連携による高速データ活用
スキャンしたデータは、クラウドベースのSphere® XGプラットフォームにアップロードされ、簡単に整理・共有できます。
世界中のどこからでもアクセス可能で、関係者との円滑なコラボレーションを支援します。
3D点群やモデルを直感的に調整・比較でき、進捗管理や問題の早期発見に役立ちます。
多様な立場のユーザーに応える設計
FARO® Blink™は、専門スキルの有無を問わず、さまざまな現場で活躍するユーザーが直感的に扱えるよう設計されています。
目的や立場に応じて、リアリティキャプチャーの力を最大限に引き出すことが可能です。
どのような立場のユーザーが利用できるのか紹介します。
【1】プロジェクトマネージャー
高精度なビジュアルデータにより、現場の進捗状況や施工の完成度を正確に把握できます。
リアルタイムの情報共有が意思決定の迅速化を促し、チーム全体の生産性向上に貢献します。
【2】BIM/CIM管理者
直感的な操作で3Dスキャンデータを取得・活用でき、BIMモデルとの連携やデジタルツインの構築が効率的に行えます。
限られたリソースでも高い精度を実現できる点も大きな魅力です。
【3】施設管理者
詳細な3Dビジュアルドキュメントを用いることで、設備点検や保守計画をデータベース化しやすくなり、施設の長期的な維持管理に役立ちます。
作業の可視化が、トラブルの未然防止にもつながります。
4】施工管理者・監督者
現場で取得したデータに基づき、正確な施工状況の把握や、仕様・契約に沿った作業管理が可能になります。
FARO® Blink™で変わるリアリティキャプチャーの未来
FARO® Blink™は、専門的な機材や長時間のトレーニングが必要だった従来のスキャニング作業を、誰にでも扱える手軽なものへと変革しました。
スキャンからデータ整理、クラウド共有までを1つのプラットフォームで完結できるため、時間とコストの大幅な削減が可能です。
建設、測量、施設管理、公共安全など多くの分野で、作業の質とスピードを飛躍的に向上させることが期待されます。
まとめ
FARO® Blink™イメージングレーザースキャナーは、直感的なガイド付きワークフローとクラウド連携により、初心者から熟練者まで誰でも安定したスキャンデータの取得が可能であり、建設や施設管理、測量など多様な現場で活用されています。
リアリティキャプチャーのハードルを下げ、より多くの人が現場の可視化・共有に取り組めるようになることで、プロジェクトの透明性や意思決定の精度も大きく向上するでしょう。
ヤマイチテクノでは、FARO® Blink™イメージングレーザースキャナーの導入支援が可能ですのでお気軽にご相談ください。

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。
3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託
ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
ヤマイチテクノは幅広い「3D技術」でお客様のご要望を叶えるお手伝いをいたします。