Leica AS1-XLスキャナーとは?性能や用途からメリットまで解説

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2023/10/03

Leica AS1-XLスキャナーとは?性能や用途からメリットまで解説


 
Leica AS1-XLスキャナーは、2021年にリリースされた際に大きな話題を呼んだLeica Absolute Scanner AS1の新モデルです。
LeicaレーザートラッカーAT960と組み合わせることで、超大型の対象物もスピーディーに測定できます。
 
今回は、Leica AS1-XLスキャナーについて詳しく解説します。

Leica AS1-XLスキャナーとは

Leica AS1-XLスキャナーは、スキャンライン幅の大幅な拡張と最大5倍まで対応できる深さ方向測定能力を持つスキャナーです。
スキャン時間を短縮することで、業務効率を大幅に引き上げることができます。
また、ロボットやAGVなどと組み合わせることで自動計測も実現可能です。

Leica AS1-XLスキャナーの特徴

Leica AS1-XLスキャナーの特徴について詳しく見ていきましょう。

超ワイド スキャンライン

最大800mmのスキャンライン幅を備えています。
これにより、幅広い形状や対象物を一度にスキャンすることが可能で、従来のスキャン方法と比較してスキャン時間を劇的に短縮できます。
大規模な測定プロジェクトや、多くのデータを素早く収集する必要がある状況で有用です。

超深化 スタンドオフ

最大1000mmの測定スタンドオフを提供しています。
これは、測定対象物から測定器までの距離を指します。
通常、測定器が対象物に近づけない場合、深い箇所や細かい部位の測定が難しいのですが、Leica AS1-XLスキャナーはこれらの難しい箇所も測定可能です。
 
この特徴により、大型機械部品や複雑な構造を持つ製品の測定が容易に行えます。

超高速センサー

300Hz(ラインフリークェンシー)で動作し、毎秒最大120万個のデータポイントを取得できます。
この高速なデータ取得能力により、迅速で正確な測定が可能です。
高速なセンシングは、生産ライン上での品質管理や製品検査など、さまざまな場面で役立ちます。

光沢対応 SHINE

SHINE は Systematic High-Intelligence Noise Elimination(システマティック・ハイ・インテリジェンス・ノイズ・エリミネーション)の略で、この技術は、光沢のある表面や黒色の表面、カーボンファイバーなど、通常は難しいとされる表面の形状スキャンを可能にします。
 
光沢や黒色の表面は、一般的なスキャン技術では反射やノイズの影響を受けやすく、正確なデータを取得することが困難です。
SHINE技術を用いればノイズを排除し、高品質のデータを取得できます。

自動化まで対応

AS1-XLは産業ロボット、協働ロボット、AGV(自動誘導型運搬車)など、さまざまな自動化システムと組み合わせて使用できます。
 
この自動計測の機能により、効率的で一貫性のある計測作業が実現され、作業速度や精度が向上します。

ポータブル型3Dレーザースキャナーの選び方

ポータブル型3DレーザースキャナーのLeica AS1-XLスキャナーについて解説しましたが、必ずしもこの機種が最適なものとは限りません。
ポータブル型3Dレーザースキャナーの選び方について詳しく見ていきましょう。

用途に適した物を選ぶ

まず、スキャナーをどのように使用するかを明確にしましょう。
品質管理、設計など、目的に応じて必要なスペックや機能が異なります。
製造業で品質管理に使用する場合、高精度のスキャナーが必要です。また、細かいところまでスキャンできるものが望ましいでしょう。
 
製品や建築物の設計には、形状と寸法の正確なデータが必要です。形状をキャプチャし、CADモデルと統合できるスキャナーが適しています。

十分な精度・解像度のものを選ぶ

精度は、スキャナーが物体の実際の寸法や位置をどれだけ正確に測定できるかを示す指標です。
高精度であるほどに、実物とスキャンデータの寸法の差異が小さくなります。
 
解像度は、スキャナーが物体の詳細をどれだけ細かく捉えることができるかを示します。
高解像度のスキャナーは、微細な特徴やテクスチャをスキャンできます。
安価なものは精度や解像度が低い傾向にあるため、安さだけで選ばない方がよいでしょう。

スキャン範囲が適したものを選ぶ

小さな対象物をスキャンする場合、スキャン範囲が狭くても問題ありませんが、大きな対象物をキャプチャする必要がある場合、広範囲をカバーできるスキャナーが便利です。
対象物の最大寸法を確認し、それに合ったスキャナーを選びましょう。

サポートが充実している代理店から購入する

スキャナーは、正しい操作をしてこそ機能や性能を引き出すことができます。
そのため、充実したサポートを提供できる代理店から購入することが大切です。
 
用途に応じた機器の選び方、使い方までサポートしてくれる代理店に相談しましょう。

まとめ

Leica AS1-XLスキャナーは精度やスキャンスピードなどに優れた3Dスキャナーです。
ヤマイチテクノでは、用途や予算、希望の条件などを踏まえて、最適と考えられる3Dスキャナーをご提案しております。
どれを選べばよいかわからない方も、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

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