XRとは?VR・AR・MRとの違いからメタバースについてまで解説

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2022/06/17

XRとは?VR・AR・MRとの違いからメタバースについてまで解説

VRやAR、MRといった言葉が普及しつつある中、XRという言葉についてはご存じない方が多いのではないでしょうか。これらはいずれもメタバースとも関連があります。近年、メタバースは世界中のIT企業から注目を浴びており、今後もさまざまな進化が見られると考えられます。ここでは、XRとVR、AR、MRなどとの違いからメタバースとの関係性についてまで詳しく解説します。

XRとVR・AR・MRの違い

XRとは、「VR(仮想現実)」「AR(拡張現実)」「MR(複合現実)」といった現実ではないものを知覚するための技術の総称です。VRやAR、MRなどの言葉の境界が曖昧となったため、総称する言葉としてXRという言葉が生まれました。それでは、VR・AR・MRとXRの違いについて詳しく見ていきましょう。

VR(Virtual Reality)(仮想現実)とは

VRとは、CGや3D技術で作成した仮想空間を現実にいるかのように体験できる技術です。日本でも、PlayStation VRの発売をきっかけに存在を知られるようになりました。昨今では、Metaのoculus quest 2が大きな注目を浴びています。

VRには、視聴型と参加型があります。視聴型は流れている映像を見るだけのもので、参加型はVR機器を通して医療相談をしたり授業を受けたりできます。このように、あらゆる分野においてVRの普及が進められており、ユーザーの利便性の向上、業務コストの削減、業務効率化、多様な働き方への対応などの実現が期待されています。

AR(Augmented Reality)(拡張現実)とは

ARとは、現実世界に3Dモデルや仮想空間などを重ね合わせて体験できる技術です。2016年に提供を開始して以来、ロングヒットを記録しているポケモンGOにARが用いられています。

MR(Mixed reality)(複合現実)

MRとは、現実世界とバーチャル情報を融合し、拡張する技術です。MRはシミュレーションの精度向上を実現できるため、製造業や建築業、医療業界などで急速に普及しています。例えば、3Dデータを建設現場に表示することで、図面通りの配置になっているかどうかの確認が可能です。

メタバースとXRの関係

メタバースとは、仮想空間そのものやそこで提供されるサービスのことです。メタバースの登場によって仮想現実という言葉が広く知られることになりました。ちなみに日本では仮想現実のことを「現実とは異なる別の空間」と認識されている傾向があります。一方、海外では「現実に似せて作った疑似現実」を指します。

XRはメタバースに深く関与していると考えられがちですが、実は必須な技術ではありません。VRはメタバースと相性がよいとされていますが、パソコンやスマートフォンがあればメタバースを体験できます。

なお、メタバースはライブ性があり、複数のユーザーによる同時接続に制限がなく、経済性を持つものを指します。そのため、VRで体感できるものがメタバースというのは誤った認識です。

XRはメタバースを体験できるものであり、メタバースはXRで実現できます。

XRの市場規模

2021年9月に「REPORTOCEAN」が発行したレポートでは、XRの世界市場は2026年までに62%以上の成長率を持つことが予想されています。アメリカや北米、ヨーロッパ、アジアなど、世界の国々でXRが開発が進められているため、それ以外の国々でも注目されつつあります。

XRビジネス の拡大が期待されている

2023年にVR・AR市場は世界17兆円を超えることが予想されています。それほどまでに大きな注目を集めており、急速な成長が期待されているのです。この背景にあるのが5Gの本格的な展開によってビジネスが拡大していることでしょう。

例えば、2019年10月には、5G時代をみすえた実証実験を行いました。5Gは大容量通信が可能なため、これまでは不可能だった高画質・高精細な映像をライブで体験できるようになります。

今後も、エンターテインメントや教育、医療、製造、建築など、さまざまな分野でXRによるサービス開発が進められるでしょう。

まとめ

XRはVRやAR、MRなどの技術の総称です。また、メタバースを体験できるものであり、今後も進化し続けることが期待されています。メタバース上に現実世界と同じ街を作り、そこの不動産を購入する動きも始まっているため、いずれ現実世界の金銭と組み合わせたビジネスに発展するでしょう。世界の富豪もメタバース事業に投資を始めており、ますます注目度が増すと予想されています。

メタバースをビジネスに活用したいと考えている方は、めまぐるしく変化するメタバース業界について随時チェックしましょう。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

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