アートネイチャーがポータブル3Dスキャナーを導入!その効果やメリットとは?

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2023/12/13

アートネイチャーがポータブル3Dスキャナーを導入!その効果やメリットとは?


 
株式会社アートネイチャーは、ポータブル3Dスキャナーの導入を発表しました。
近年注目を浴びている3Dスキャナーは、同社のような知名度が高い企業が率先して導入しています。
 
今回は、同社が3Dスキャナーを導入した理由やメリット、使用方法などについて詳しく解説します。

アートネイチャーがポータブル3Dスキャナーを導入

株式会社アートネイチャーは、2022年1月24日に「ポータブル3Dスキャナー」を導入し、全店および全国の百貨店でのレディース展示・試着会にて「新・3D型取りシステム」の運用を始めました。
このシステムは、タブレット(iPad)のカメラと専用アプリを使用し、場所を選ばず簡単に頭部の3Dデータを取得できるため、店舗の省スペース化やお客様の自宅での訪問相談使用の際にも利用可能です。
 
これにより、業務の効率化や納期の短縮が実現されました。
 
新技術「新・3D型取りシステム」では、地形測量技術を応用し、襟足のアール形状など従来難しかった部位も正確にデータ化できるようになりました。
このデータを基に作製されるオーダーメイドウィッグは、お客様の頭部に完璧にフィットします。
アートネイチャーは今後もシステムの改良を行い、顧客満足度向上と共に優れた商品・サービスの提供に努めるとしています。

オーダーメイドウィッグの作製の流れ

アートネイチャーは、ポータブル3Dスキャナーを利用して、オーダーメイドウィッグを次の流れで作製しています。

【1】型取り

3D型取りシステムを使用して、お客様の頭部形状を正確に計測します。
オーダー情報や計測データをタブレット端末から工場に直接送信します。

【2】型(モールド)作製

送信されたデータを基に、専用のミリングマシンでお客様の頭部と同じ形状の型を削り出しします。
正確な型を取ることがウィッグのベース作製の基本となります。

【3】ベース作製

型(モールド)の形状に合ったウィッグの土台のベース(キャップ)を作製します。

【4】毛髪のブレンド

毛量、毛色、長さなどに最適な素材をブレンドします。

【5】植毛

オーダーシートに基づき、職人が1本単位で丁寧にベースへ植毛します。
色や太さが異なる毛髪を織り交ぜることで自然な仕上がりを実現します。

【6】仕上げ・検品

植毛された製品はシャンプー、カット、スタイリングを行ったうえで厳格な検品を行い、問題なければパッキングして出荷します。

ポータブル3Dスキャナーとは

ポータブル3Dスキャナーは、小型・軽量かつ携帯可能な3Dスキャン装置で、非接触型スキャニングを特徴としています。
携帯性が高いため、現場での使用や異なる場所での計測が容易であり、物理的な接触が不要なためデリケートな対象や移動が難しい物体のスキャニングに適しています。
 
リアルタイムでデータを生成し、直ちに確認できるため、効率的で即時な情報取得が可能です。
これにより、製造業、医療、美容業界など様々な分野での利用が期待されています。
ポータブル3Dスキャナーの導入は、柔軟性と高い機能性を提供し、さまざまなアプリケーションにおいて革新的な解決策をもたらす可能性があります。

ポータブル3Dスキャナーの選び方

今コラムでは、株式会社アートネイチャーのポータブル3Dスキャナー導入を紹介しましたが、3Dスキャナーを導入する際は、次のポイントを押さえて選びましょう。

正確性

3Dスキャナーの正確性は、スキャンしたデータが実物とどれだけ一致するかを示す重要な要素です。
高い正確性が必要な場合は、ミクロン単位で表示される精度を確認しましょう。
工業用途や設計作業では高い正確性が求められますが、趣味や教育用途ではそれほど厳密でなくても良いかもしれません。
 
正確性は使用目的に応じて選定し、必要な精度を考慮して最適なポータブル3Dスキャナーを選ぶことが重要です。

スキャンサイズ

次に考慮すべき要素は、3Dスキャナーが対応するスキャンサイズです。
スキャンサイズは、1回のスキャンで取得できる対象の大きさや範囲を指します。
大型のオブジェクトをスキャンする場合や、細部まで精密に捉えたい場合は、広範なスキャンサイズが必要です。
逆に、小さなオブジェクトや部位の詳細を重点的に捉える場合は、狭いスキャン範囲が適しています。
 
使用環境やプロジェクトの要件に基づいて、選択するポータブル3Dスキャナーが必要なスキャンサイズをサポートしていることを確認しましょう。

使いやすさ

3Dスキャナーの選定において、使いやすさは重要な要素です。
使いやすいデバイスは、操作が直感的であり、ユーザーが迅速かつ簡単にスキャン作業を行える特長があります。
ポータブル3Dスキャナーは移動しながら使用されることが一般的なため、シンプルで効率的な操作が求められます。

ユーザーインターフェースや設定の調整が容易であるかどうか、また付属のソフトウェアが使い勝手が良いかどうかも確認ポイントです。
使用者の技術的なスキルや経験に関わらず、幅広いユーザーにとって利用しやすいデザインのポータブル3Dスキャナーを選ぶことが重要です。

まとめ

アートネイチャーのように知名度が高い企業が3Dスキャナーを導入すると、同業界の企業も続々と導入することが予想されます。
ヤマイチテクノでは3Dスキャナーの導入を支援しておりますのでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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