医療業界における3Dスキャン導入のメリットは?できることや注意点も解説

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2023/12/09

医療業界における3Dスキャン導入のメリットは?できることや注意点も解説

 
近年、医療の分野において、先進的なテクノロジーが急速に導入され、患者の診断や治療に革新をもたらしています。
その中でも注目を集めているのが3Dスキャン技術の活用です。
従来の医療検査や診断方法にプラスして3Dスキャンを活用することで、より詳細な情報を取得できます。
 
今回は、医療業界における3Dスキャン導入のメリットやできること、注意点などについて詳しく解説します。

医療業界における3Dスキャンの用途

医療業界において、3Dスキャンは次のような用途で用いられています。

義足や義手の製造

3Dスキャナーは、義足や義手の製造に役立てられています。
患者の体の一部を高精度かつ迅速にスキャンし、そのデータをもとにカスタムデザインの義手や義足を製造するのに利用されます。
これにより、患者に最適な形状と機能を備えた義肢が提供され、快適性と患者の生活の質が向上します。

脊髄の病気の早期発見

脊髄の病気の早期発見が可能となります。
3Dスキャナーは非接触かつ高精度に患者の背中をスキャンし、脊柱側弯症や脊椎分離すべり症などの病変を三次元で視覚的に捉えます。
これにより、医師は病変の進行状況をリアルタイムに確認し、適切な治療計画を策定することができます。

福祉機器の製造

3Dスキャンは、患者の背中や身体の形状を非常に高精度かつリアルに捉えることが可能です。
例えば、車いすの製造においては、患者の身体にピッタリと合った座席やサポート構造を提供することが求められます。
3Dスキャンを使用することで、個別の解剖学的特徴を考慮し、オーダーメイドの福祉機器を製造することが可能になりました。

後遺症のケア

後遺症のケアにおいて、3Dスキャナーは特に顔面のやけどなどの状態に対して画期的な解決策を提供しています。
このテクノロジーを活用することで、患者の顔を高精度にスキャンし、それに基づいてオーダーメイドの保護マスクを製造することが可能です。
 
従来の手法では、感受性の高い顔に対する保護マスクや治療用具を製作する際には、石膏などを使用して精密なモデルを作成する必要がありました。
しかし、3Dスキャナーを導入することで、石膏を使わずに迅速かつ非侵襲的に患者の顔をスキャンし、そのデータを基にしたカスタム製品を製造できるようになりました。

整形手術

整形美容の分野では、3Dスキャナーを活用して手術前に患者の顔や体の3Dモデルを作成することが一般的になっています。
このテクノロジーを使用することで、患者と医師は手術前に患者の外見の変化を視覚的に確認し、整形後の予測をリアルな形で把握することが可能です。
 
手術前の3Dモデルは、患者がどのように見えるかを非常に精密にシミュレートすることができます。
医師はこれを活用して患者の要望や期待に合致する形状やプロポーションの設計を行い、手術計画を立てるのに役立ちます。
同時に、患者は自身の変化をリアルなビジュアルで確認できるため、納得感を得やすくなります。

ダイエット

ダイエット治療においても、最新のテクノロジーである3Dスキャナーが効果的に活用されています。
これは、患者のダイエット前後の進捗をデジタルで把握し、具体的な改善の可視化を可能にします。
 
患者の身体のさまざまな部位を三次元のモデルで表現できます。
腹部、ふともも、腕まわりなど、重要な部位の変化や進捗をリアルに捉えることが可能です。
これにより、患者は数字だけでなく、視覚的なデータを通じて自身の変化を把握でき、モチベーションの向上に寄与します。

医療業界に3Dスキャンを導入するメリット

医療業界に3Dスキャンを導入すると、多くのメリットが得られます。
まず、医療の質向上が挙げられます。患者の身体構造を高精度にスキャンし、個別の治療計画を立てることで、精密な診断と効果的な治療が可能になります。
これにより治療の成功率が向上し、患者の健康状態が改善されます。
 
また、人件費の削減も重要なメリットの一つです。3Dスキャンを導入することで、手動で行われていた作業を自動化し、効率的な医療プロセスを確立できます。
これにより医療機関はコストを削減し、限られたリソースをより効果的に活用できるようになります。

医療業界に3Dスキャンを導入する際の注意点

医療業界に3Dスキャンを導入する際の注意点には、患者のプライバシーとデータセキュリティの確保が最優先です。
法的規制やコンプライアンスに厳密に従い、患者情報の取り扱いに慎重に取り組むことが必要です。
また、導入する3Dスキャン技術の正確性と信頼性を確認し、医療プロセスに統合する前に適切な検証とトレーニングを行う必要があります。

まとめ

医療業界に3Dスキャンを導入する際、患者プライバシー保護や法的コンプライアンスが重要です。
技術の正確性と信頼性も確認し、患者のデータセキュリティを確実に守りつつ、革新的な技術を有効に活用する必要があります。
ヤマイチテクノでは、医療分野への3Dスキャナーの導入を支援しておりますのでお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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