3Dスキャナーの使用における必要な機材とは?選び方についても解説

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2024/02/28

3Dスキャナーの使用における必要な機材とは?選び方についても解説

3Dスキャナーを使用する際には、3Dスキャナーの他にもパソコンや検査ソフトなどが必要です。それぞれの役割や選び方を理解し、適切な機材を揃えることが大切です。
 
本記事では、3Dスキャナーの使用に必要な機材と選び方のポイントについて詳しく解説します。

3Dスキャナーに必須な機材「(1)3Dスキャナー」

3Dスキャナーは物体の形状を3つの次元で捉え、点群データとして取り込む機器です。
選び方のポイントは以下のとおりです。

精度(正確性)

取得した3Dデータの寸法が実物に近いかを示す指標です。
高精度であるほど価格が高くなる傾向があります。

解像度

三次元データを線で繋いで作成された三角形の一辺の長さです。
3DCADのイメージの詳細さに影響し、高解像度ほどデータサイズが大きくなります。

速度

3Dデータ化の速度が重要です。
高精度なデータを得るには時間が必要であり、スキャナーの速度が影響を与えます。

操作性

操作が直感的かどうかは重要です。
頻繁に使用する場合、操作が難しいとストレスが生じ、生産性が低下する可能性があります。

スキャン対象物

対象物の大きさ、細かさ、表面の状態などを考慮しましょう。
対象物の材質などによっては、正確なデータが取得できない場合もあるため、適切なスキャナーを選択することが重要です。

3Dスキャナーに必須な機材「(2)パソコン」

Dスキャナーを使用するには、3次元データの処理を行うための専用のパソコンが必要です。
このパソコンは、3Dグラフィックボードを搭載し、3Dスキャナーメーカーが推奨するスペックを満たすものを使用する必要があります。
 
3Dモデルを取り扱う際には、高性能なグラフィックボードが必要です。
グラフィックボードは、画像や映像をディスプレイに表示するための部品であり、3Dモデルを操作したり表示したりするのに欠かせません。
 
CPUのメモリも重要です。CPUはパソコンの処理装置であり、データの処理などを担当します。
CPUの性能が高いほど、データの処理速度が向上します。
3DスキャナーではCPUのスペックも重要であり、要求スペックを満たさない場合、動作が遅くなったり、ソフトが正常に動作しないことがあります。
 
特定の3Dスキャナーでは、USB3.0接続が必要です。
USB接続を行うパソコンのUSBポートがUSB3.0であることを確認しましょう。

3Dスキャナーに必須な機材「(3)測定ソフト」

3D測定ソフトは、CADベースで3Dスキャンデータを測定するためのソフトウェアです。
このソフトウェアには、さまざまな計測機能が搭載されており、ワークフローに合わせた検査プロセスの自動化や手軽な検査が可能です。
 
例えば、偏差カラーマップを活用して、製品の形状や寸法の偏差を視覚的に確認することができます。
さらに品質管理のレポートを作成する機能も備えており、製品の品質評価や生産プロセスの改善に役立ちます。

3Dスキャナーに必須な機材「(4)リバースエンジニアリングソフト」

リバースエンジニアリングソフトウェアは、3Dスキャナーで取得した形状データを補正し、実用レベルの3Dモデルを作成するためのソフトウェアです。
このソフトウェアを使用することで、3Dスキャンデータの精度を向上させ、CADデータとして利用できる形に整えることが可能です。
 
例えば、工業製品のリバースエンジニアリングでは、3Dスキャナーで取得したデータをリバースエンジニアリングソフトで処理し、製品の形状や寸法を正確に再現することができます。
また、このソフトウェアは、製品の設計や改良のための参考データを作成する際にも活用されます。

3Dスキャナーに必須な機材「(5)3Dプリンター」

3Dプリンターは、リバースエンジニアリングで得られた3Dデータを物理的なオブジェクトとして再現するために必要な機材です。
これにより、現物しかない部品や、調達困難な部品の再製造が可能となります。
 
例えば、ある機械の部品が古くなっていたり、紛失していたりする場合、3Dスキャナーでその部品をスキャンし、リバースエンジニアリングを行います。
その後、得られた3Dデータを3Dプリンターで造形することで、新しい部品を作成することができます。
これにより、部品の製造や交換が容易に行えるようになります。
 
さらに、3Dプリンターを使用することで、デザインの変更やカスタマイズも容易に行うことができます。
製造業や製品開発の現場では、試作品の製作やプロトタイピングに3Dプリンターが広く活用されています。

まとめ

3Dスキャナーを利用するには、本体だけではなくパソコンも必須です。さらに有効活用するには、測定ソフトや3Dプリンターも用意する必要があります。
 
ヤマイチテクノでは、3Dスキャナーだけではなく、関連ソフトについてもご提案しておりますので、3Dスキャナーの導入を検討されている方はお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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