iOS17 から対応!Object Capture for iOSの機能や特徴を解説

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2023/10/09

iOS17 から対応!Object Capture for iOSの機能や特徴を解説


 
iOS17から、3Dスキャン機能の「Object Capture for iOS」が使用できるようになりました。
近年、3Dスキャン技術は医療や産業などさまざまな分野で活用されており、一般の生活にも活用され始めています。
 
今回は、Object Capture for iOSの機能や特徴などについて詳しく解説します。

Object Captureとは

Object Captureは、Appleが発表したiOS向けの新機能で、3Dオブジェクトスキャンとモデリングを簡単に行えるように設計されています。
iPhoneまたはiPadで撮影した写真から3Dモデルを生成できます。
 
複数の写真をフォトグラメトリ技術を使用して処理し、3Dモデルに変換する仕組みであり、ユーザーは複雑な作業は必要ありません。
 
生成された3DモデルはUSDZファイル形式で保存されます。
USDZはAppleのAR Quick Lookや他のAR関連アプリケーションでサポートされており、3Dモデルを簡単に共有および表示できるフォーマットです。

Object Captureの特徴

Object Captureの特徴について詳しく見ていきましょう。

簡単に3DCGモデルを作成できる

以前は3DCGモデルを生成するためには、高度な3Dモデリングスキルが必要であり、その知識と技術を習得するために長い時間がかかりました。
Object Captureはユーザーフレンドリーであり、特別なスキルがなくとも利用できます。

ARやXRに利用できる

生成した3Dモデルは、ARやXRアプリケーション内で使用できます。
これにより、製品デモンストレーション、製品プレゼンテーション、教育用途など、幅広い分野で3Dモデルを活用可能です。
 
例えば、製品の動作や仕組みを説明する際に、実物の代わりに3Dモデルを使用できます。

Object Captureの利用条件

Object Captureを利用するには、iOS 17を搭載しているiPhoneまたはiPadが必要です。
また、対応アプリケーションをインストールする必要があります。
LiDAR(Light Detection and Ranging)スキャナー搭載のiPhone 12 Pro/Pro Max以降のモデル、またはiPad Proの2021年モデル以降も必要ですが、他のユーザーから共有された3Dモデルを閲覧するだけであれば不要です。

Object Captureの使い方

PhoneやiPadで、3Dモデルとしてキャプチャしたい対象物を撮影します。
対象物の周りを一周撮影するだけで、Object Captureが自動的に写真を処理します。
 
Object Captureはフォトグラメトリ技術を使用して、撮影した写真を解析し、3Dモデルに変換します。
このプロセスは自動で行われるため、ユーザーが複雑な作業をする必要はありません。

3Dキャプチャの用途

3Dキャプチャは、次のような用途で活用されています。

医療

医療分野では、3Dスキャンが研究、患者ケア、カスタムヘルスケア製品の作成などに活用されています。
全身スキャンや手術前後のデータ収集のほか、患者の体型に合わせた装具などの製作も容易になりました。

法医学

法医学では、ポータブルで正確な3Dスキャナーが証拠品収集や犯罪状況の再現に利用されています。
高精度なデータは証拠として利用でき、警察や保険会社によって活用されています。

考古学と遺産保存

3Dスキャン技術は、遺物のデジタルレプリカ作製やオンライン博物館の展示など、さまざまな場面で利用されています。
環境に応じて適切な3Dスキャナーを選択し、遺物を高精度でスキャンすることが重要です。

アート&デザイン

アートやデザイン分野では、3Dスキャンが映画効果、VRアプリケーション開発、ファッションデザインなどに利用されています。
人物のアバター作製には全身スキャンが可能なポータブルスキャナーを使用し、小さなオブジェクトやジュエリーのデザインには高精度スキャナーを使用します。

まとめ

Object Captureを活用すれば、身近な写真から3Dモデルを作製できます。
例えば、ソファの写真を3Dモデル化してARで部屋に擬似的に配置すれば、インテリアのレイアウト決めにも使えるでしょう。
 
このような3Dスキャン技術を活用したい方には、3Dスキャナーがおすすめです。
iPhoneやiPadのようなデバイスのものと比べて高精度で高機能なため、より高品質な3Dモデルを作製できます。
ヤマイチテクノでは、さまざまな3Dスキャナーの中から用途に応じて最適なものをご提案しております。まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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