NVIDIA RTX(旧Quadro)とは?GeForceとの性能比較・選び方など

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2024/04/03

NVIDIA RTX(旧Quadro)とは?GeForceとの性能比較・選び方など


 
NVIDIA RTX(旧Quadro)は、プロフェッショナル向けのグラフィックスカードであり、業務用途に特化しています。
 
一方、GeForceは主にゲーミング向けに開発されたグラフィックスカードです。
両者の性能を比較し、どちらを選ぶべきか検討する際には、使用目的や予算、必要な機能などを考慮することが重要です。
 
この記事では、NVIDIA RTXとGeForceとの性能比較・選び方などについて詳しく解説します。

NVIDIA RTXとは

NVIDIA RTXシリーズは、リアルタイムレイトレーシング(光の経路を追跡してリアルな映像を作り出す技術)に対応しており、RTコアやTensorコアを搭載しています。
これにより、高品質な映像をリアルタイムで作成できるだけでなく、DLSS(Deep Learning Super Sampling)というアップスケール技術も利用できます。
 
NVIDIA RTXは、業務用アプリケーションに特化したグラフィックスカードです。
高速かつ高品質な画像処理を実現できます。3Dコンピューターグラフィックス関連の演算機能を効率的に呼び出し、高い処理性能を発揮します。
また、複数のGPUを接続することで最大32画面までのマルチディスプレイを実現できる点も大きな特徴です。
 
通常のGeForceでは、多くても4画面程度の表示に限られますが、NVIDIA RTXならば、NVIDIA Mosaic機能を活用することで32画面まで拡張可能です。
 
さらに、NVIDIA RTXは安定した性能と高い信頼性を実現しています。
企業が求める安定性と信頼性に重点を置いており、長時間の高負荷な作業や長期間の使用にも耐えられるよう設計されています。

このため、ゲームが主な用途になるGeForceとは異なり、ビジネス環境での安定した運用を重視しています。

さらに、保証期間もGeForceよりも長く設定されており、ユーザーに安心感を提供しています。
結果として、NVIDIA RTXは、高度なグラフィックス処理を必要とする業務用アプリケーションやマルチディスプレイ環境において、高いパフォーマンスと信頼性を提供する選択肢となっています。

NVIDIA GeForceとの違い

GeForceは主にゲーム用のグラフィックコアチップであり、NVIDIA自体は最終製品の販売を行っていませんが、多くのメーカーがNVIDIAのコアチップを組み込んで製品を販売しています。
一方で、NVIDIA RTXは業務用アプリケーション向けに設計されたGPUであり、価格帯も高めに設定されています。
 
RTXシリーズはリアルタイムレイトレーシングに対応しており、高画質な映像を実現できますが、その代わりにFPSが若干低下することがあります。
一方、GeForceシリーズはゲームプレイ向けで性能が高いですが、リアルタイムレイトレーシングには対応していません。
 
例えば、3D点群や3Dモデリングを扱うような業務には、NVIDIA RTX搭載のPCを使用し、高品質な3Dモデリングやリアルタイムレンダリングを行うのがおすすめです。
一方、ゲーム開発者やプロゲーマーなどは、NVIDIA GeForce搭載のゲーミングPCを利用するとよいでしょう。

RTXの性能

種類 特徴 メリット
GPUメモリ ・大容量のメモリ搭載
・ECCメモリサポート
・大規模なデータ処理や複雑な計算に対応可能
・データの破損を自動修正
・高い信頼性
サイズ ・デュアルスロット設計
・筐体への搭載容易
・多様な筐体に搭載可能
・マルチGPU構成が容易
ディスプレイ同期 Syncカード対応 ディスプレイの同期を効率的に行える
最大消費電力 OEMメーカーの筐体に搭載可能な消費電力で設計 安定した電力供給を確保しつつ、高性能を発揮
冷却ファン ブロワーファン採用 外部への熱排出効率が高く、マルチGPU構成でも効果的な冷却が可能
ドライバー Enterpriseドライバー提供 ライフサイクルが長く、安定性とパフォーマンスが向上
データーセンター実装 高性能で信頼性が高い 高性能なGPU処理が必要なデータセンターアプリケーションに最適

RTXの選び方

PCに内蔵されているグラフィック機能で十分な場合もありますが、3Dゲームや高解像度の映像処理をする際には、グラフィックボードが必要になります。
例えば、「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X XS 12G OC」は、3Dゲームや高解像度のゲームを楽しみたい人にとってほぼ必須の製品です。
このような製品を選ぶ際のポイントはいくつかあります。
まずは、価格帯で選ぶことが重要です。2万~3万円のエントリーモデルは、ライトなゲームをプレイする人に向いていますが、要求されるスペックが高いゲームをプレイしたい場合は向きません。
 
3万~7万円台のミドルクラスは、幅広いゲームをフルHD画質でプレイしたい人に向きます。
さらに、8万円以上のハイエンドモデルは、プロゲーマーや上級者向けであり、高精細な3Dゲームを高画質にプレイできます。
 
製品選びの際には、プレイしたいゲームソフトの必要条件を確認することも大切です。
たとえば、「Apex Legends」に必要なGPUは「NVIDIA GeForce GT 640」や「Radeon HD 7730」です。
したがって、製品選びの際にはこのような情報を参考にすると良いでしょう。

まとめ

NVIDIA RTXはプロフェッショナル向けのグラフィックスカードであり、業務用途に特化しています。
一方、GeForceは主にゲーム向けのカードです。
使用目的や予算、必要な機能を考慮して選びましょう。

この記事の監修者

1989年入社以来、長年のCADシステムの営業経験を活かし現在3Dレーザースキャナーを中心に営業展開。東日本を担当する。

3Dレーザースキャナーの
販売・レンタル・計測業務受託

ハードウェア/ソフトウェアの販売から、機材のレンタル、計測業務受託まで
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